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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784101144436
作品紹介・あらすじ
その日、人形作家・上原眸の元に届いたのは、四十年来の友人・大江茜の訃報だった。「あたくしの美意識」に基づき、八十歳を目前に自殺を遂げた茜。母である前に一人の女として愛欲に忠実に生き抜いた彼女の人生を、その手記や家族からの手紙、そして自らの過去を重ねて振り返りながら、眸は女の生と性の深淵に思いを馳せる――九十歳を過ぎた著者が円熟の筆で描く爛然たる長編小説。
感想・レビュー・書評
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老いた時に自分の最期を自分で決めたいと思うのは同感できる
奔放な茜の生き方は 子育てには向かないが 共感する -
83歳の主人公の元に、79歳の知人の訃報が届く。
その通知には書かれていないが、自殺らしい。
本書は、故人の手記や家族からの手紙を基に40年来の日々を振り返った主人公の想いが綴られている。
老人と言われるであろう年齢の女の生と性は、未経験者にとってなかなか受け入れ難いコトかもしれないが、自分がその領域に達したときに何を想うだろう?
寂聴さんの作品はたくさん読んできたけれど、さすがに全盛期ほどの生々しさは感じられなかった。しかしながら、91歳(現96歳)でここまで性愛を書ける文筆力は凄まじい。
著者プロフィール
瀬戸内寂聴の作品





