- 本 ・本 (656ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101145228
感想・レビュー・書評
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新感覚ジャンル。猿、チンパンジーと人間の研究。前半は、専門的要素の説明が詳しくてちょっと疲れてしまうかもですけど、いつもなのでしょうか?北川さんは中盤~後半にかけて、とてもワクワクと気になってしまいハマります!
説明や描写が細かいのでもうちょっとスカッといってほしい気もしますが、納得のいくお話にするには仕方ないのですかね。
二転三転のストーリーに!
チンパースンとは、なんぞや!?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人猿の言語能力を研究し、チンパンジーと人間を同列に扱うことを主張する学者・井手元。大学を辞め、チンパンジーと隠遁生活を送っていた彼が失踪。残されたチンパンジーが示唆したのは、残酷な結末だった―ヒトとサルの境界はどこか、聖域を越えた研究の果てに真理はあるのか。哀切かつ危険なラストまで二転三転、人類のアイデンティティをゆるがし、新世紀へ跳躍する問題作。
(amazonから 引用
知人に進められて読了。
2転3転するストーリーは面白い。
特におおラスの独白(?)でのあの返しは素晴らしい。
が、いかんせん1人がだばーーーーーーと話し続けるのがやや多く、少し飽きる。
また、登場人物が(しかたないのだが)思慮の浅い奴が多く、イライラする。
何度「この人達はなぜ人の話を全然聞かないんだ。」と思ったことか。
本文で展開される「人と猿の境界」みたいなのには、多大に意見があるが、それはそれで横においておけば なかなか先を読ませない話だったのではないかと。
最初、ホラー好きの知人が進めてきたので
てっきりホラーなんだと思っていたのはナイショ。
北川歩実さんは、覆面作家さんらしいですが
他の作品も読んでみようと思います。 -
序盤からチンパンジーとヒト、その言語能力についての科学的考察が理路整然と展開される。さらに事件の発端から展開の部分は科学的な推論とさまざまな事件が巧くかみ合って一気に引っ張られる。失踪した教授、消えた赤ん坊、チンパンジーの証言の有効性、さらにどろどろした人間関係、そして最大の感心事「チンパースン」とは何か?最後に明かされる事件の真相はとてつもなく意外に感じる。いや、犯人がどうこうではなく「チンパースン」の正体が。これは衝撃の事実だ。まあ登場人物のほとんどが思い込みの激しい人物で占められてるのはちと閉口したけどこれだけ面白ければ関係ないな。
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最後まで読むとタイトルが持つ意味が重く心にのしかかってくるでしょう。
面白いのですが、二転三転どころか登場人物みんなが怪しいという推理のぶつけ合いは、ちょっと長く感じてしまいました。
(2003.5.13)
北川歩実の作品





