天上の青 (上) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1993年1月1日発売)
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感想 : 26
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  • 本 ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101146287

感想・レビュー・書評

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  • 追悼

  • 感想は下巻に合わせて。

  • 元になった事件…大久保清連続殺人事件。

    これは面白かったけど
    最後の書簡パートで息切れした記憶が。

    いわゆるスノッブなのに
    「お供えにする油揚げ買って帰らなきゃ」とか言う女性とか
    富士男が雪子に
    「座布団干したでしょう」って言う場面とか
    本筋にあまり関係ない所がすごく印象に残ってる。
    自分はそういう小説が好きです。

  • 雪子さんがなんか好きです。

  • 下巻にて。

  • フジテレビでしたでしょうか。ドラマ化されていました。
    本よりは、ドラマの方が先です。
    素晴らしい作品でしたので、原作を読んでみる事に。
    ほぼ、原作通り。
    役者さんもぴったりとハマっていました。
    (白竜サンと山口果林さんでした。)
    思わず、「ヘブンリーブルー」という朝顔を探してしまった…。

  • 2013/4 曽野綾子さんの本は何十年ぶりだろう。残酷な話だけど静謐で、感慨深い本でした。

  • 次々と女性を誘い、性交し、殺す。
    主人公はそんな人間なのだが小説なので彼からの角度と彼を外からみた角度で考えてみる。外から見れば明らかに独りよがりの思考で理不尽きわまりない行為をしているのだが、中からみるとどうにもならない地獄で呻いてる感じだ。冷酷な彼だが一人だけ性交もせず、殺さず救いの存在なる女性が存在する。彼は彼女に救いを求める。そして癒される。しかし、すぐにまた地獄に舞い戻る。彼は漠然とした恨みの固まりみたいなものを背負っている。そして彼とはかけ離れたエリート女性に対しても物怖じせず嘘をつきまくる。あわや性行為にまで発展するかと思いきや彼自身が彼女をバーカと突き放してしまう。
    全ての人に対して本音で語れない。
    これは苦しい。

  • 再読。富士男が女に手をかけるときに星の声が聴こえるシーンの印象深さ。雪子は彼の不誠実めいたところをうすうす解りながらも自分の考えをしっかり伝える。人間の脆さを両者から見たらあんなにも真っ二つに世界が違って見えることを刻みながら夢中で読んだ。

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著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

「2023年 『新装・改訂 一人暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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