聖書の中の友情論 (新潮文庫 そ-1-31)

  • 新潮社 (1994年1月1日発売)
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本 ・本 (253ページ) / ISBN・EAN: 9784101146317

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  • カトリック系の雑誌に連載されていた「友情」をテーマにした短編バイブルエッセーを集めたもの。キリスト教をよく思っていない友人に向けて書かれた手紙のような文章になっている。聖書の解釈は、カトリックの立場から見て穏当なもので、カトリック入門としても読める内容である。

  • 「あなた」に語る形式の、聖書の記述・解釈と著者のキリスト教徒生活を通して見る友情についてのエッセイ集。
    御説教らしい感じが無いのは、当書に記されている通り、著者が「小さい時から、「北風と太陽」の話が大変好き」だったからだろうか。世の人と友情を紡ぐ指針を聖書に探した先に、悲しみと優しさの老け方が実現できるのなら、改めて聖書に当たりたい。「探しなさい。そうすれば、見つかる」と書かれているのだし。友交の実践がそれを「求める」ことならそうしたい。「そうすれば、与えられる」と書いてあるのだし。もっとも、実現に先立つのは友人であるということは言うまでもないのだが。

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著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

「2023年 『新装・改訂 一人暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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