沈船検死 夜明けの新聞の匂い (新潮文庫)

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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101146409

感想・レビュー・書評

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  • 新潮45に連載された文章をまとめたエッセイ集。
    曽野綾子氏の発言がネットで取り上げられていたが、ネット上の情報だけでは、氏の考え方がよくわからないと思い読んでみました。

    いくつかの文章に、氏の考え方が表されていましたが、自分というものに非常に自信があるのか、視野はあまり広くなく、旧い価値観に囚われている。そして、「日本人は」的な言葉を使うときに、「自分=日本人」と思われており、自分以外の日本人にも色々な考え方があるということには想像が至らないのではないかと思いました。
    しかし、ご自信の意見があまり入らない、たとえば表題作の「沈船検死」などについては、淡々と正確な描写をされていると思いました。
    一冊の随筆集だけを読んで、その方の考え方を推し量るのは無理があるとも思いますが、2冊目を手に取りたいとはあまり思いませんでした。

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著者プロフィール

1931年、東京に生まれる。作家。53年、三浦朱門氏と結婚。54年、聖心女子大学英文科卒。同年に「遠来の客たち」で文壇デビュー。主な著作に『誰のために愛するか』『無名碑』『神の汚れた手』『時の止まった赤ん坊』『砂漠、この神の土地』『夜明けの新聞の匂い』『天上の青』『夢に殉ず』『狂王ヘロデ』『哀歌』など多数。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本芸術院・恩賜賞受賞。95年12月から2005年6月まで日本財団会長。

「2023年 『新装・改訂 一人暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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