二月三十日 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 30
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101146454

作品紹介・あらすじ

19世紀、西アフリカに挑んだイギリス人宣教師の壮絶な闘いを記した表題作「二月三十日」。他に、遠くマラッカ海峡から亡くした子に想いをはせる男、継父に寄り添いながら実の息子との距離を埋められない女、死んだ兄の秘めた顔に戸惑う妹、日本人修道女がブラジルの地で養育する少女…、時にままならぬ人生のほろ苦さを達意の筆で描き出す、大人のための13の短編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 曽野さんの、重厚な長編も好きだけど、ひんやりした短編もいいなー。

  • 著者の作品を、感動なしに読み終わったことは一度もない。いずれも、称賛と深い感銘、時に涙、そして人間について考えさせられる、謙虚な気持ちになる、と言った結末。キリスト教について知らないので、それに裏打ちされた著者の人生観をすべて読み取れていないのだろうけど、伝えたいことの本質みたいなものは、いつも温度を持って私の中に残る。
    一番好きな作家。短編集は少ないと思うが、秀逸。

  • 20120304読了

  •  短編集だったが、どの話もボンヤリ考え事をしているような、自分を2,3m離れた位置から見ているような、そんな心地で読んでいた。
     登場人物それぞれの人生は結構波乱万丈というか、書き方によってはもっとドラマチックな物語になりそうなのに、何だかとても静かに感じる本だった。

     曽野綾子氏の著作は始めて読むのだけど、何故か読みながらずっと横山秀夫氏の著作と比べていた。
     横山氏の著作は、登場人物の内面にズンと踏み込んでいるのにとてもドライという印象。例えが余りよくないけど、人間の胸の辺りから内臓にズボッと腕を突っ込んで、その時はとてもベッチョリした感じはあるのに、引き抜いた瞬間、腕に付いた血は全て乾いているような。
     逆に曽野氏の著作は、ウェットな内容なのにとても距離がある印象。あちら側にとても湿った場所があるのは分かるのだけど、自分はそこには近付けない、一定距離の場所までしか行けないような。もっと心が揺れ動いてもいいようなものなのに、それをさせてくれない雰囲気を感じた。

     どれも印象深かったのだけど、特に印象に残ったのは『ジョアナ』『二月三十日』『手紙を切る』『櫻の家』の4作。
     これからも曽野氏の作品は読んで行きたい。今度は長編も。

  • 110206購入

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