大人の時間 (下) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1990年1月1日発売)
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  • 本 ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101147277

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  • 日常の夫婦間、親子間のズレ。世代ギャップ。残りの人生をどう生きるか。

  • 旗江と優子は 二人で 秘密の部屋を持った。
    そして、さらに心が通じるようになった。

    祐介は 鮎子と 奈良への旅行をする。
    そして、ホテルで 一夜を過ごす。

    秘密の部屋のことは 旗江の娘 由里は 北見に
    連絡する。そして 由里は 鮎子のことも知っていた。

    それぞれが 残り少ない人生に迷いながら
    破船のように 漂っているのだ。
    ここでは 由里が重要な 役割を果たすが、
    よくわからない存在で 曖昧な ままで
    物語が 閉じている。
    物語の わすれた 宿題 となっている。

    日常のほころびから はじまる物語なのだろう。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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