- 本 ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101148038
感想・レビュー・書評
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1961年第44回直木賞
いかにもな昭和中期の時代描写
医療ミステリーということですが
はっきりとした医療ミスに深く絡めているとは思えない
それ以上に (殺されそうになった)主人公の医者の女性関係の広さと浅さがひどすぎる
病院内の女性にはほぼ食指が動いている
これは医療ミスに関係しなくても
そのうち殺されそうです
とはいえ、この作品が医療ミステリーの原点となり 海堂尊から山崎豊子への先駆的作品となったそうです(解説より)
今知念さんのミステリーが読めるのもこの作品があったからかもしれません -
1960年の直木賞受賞作品。主人公(特に下半身)に感情移入できないまま読み終えた。
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「オレを殺そうとしたのは誰だ?」手当たり次第に女と遊ぶ不良医者を恨む者は多い。社会派サスペンスの傑作。さすが、直木賞受賞作。戦後の日本の荒んだ雰囲気に驚きます。女性の行動・心理も今と違います。ただ、いつになっても女心はわからないものですね。
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▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/168364 -
久々にこういうのよんだ
多分ミステリって一般に言われるんだろうな
だけど、好きじゃない -
何十年か振りに再読。やはり面白い。「白い巨塔」以前に書かれた医療過誤や医学界の封建制を描いた問題作。未だ戦後色濃い大阪の貧民街を舞台に、高度成長を続ける空気との断絶感も味わい深い。植医師が主人公として話は展開しているが、この小説をより芳醇なものにしているのは、婦長の信子・薬剤師の伊津子・奔放な看護婦の妙子の女性陣の巧みな描き方だ。特に、人間の深い業を感じさせる最後の信子の遺書は圧巻。
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主人公である植は戦中、戦後に徘徊したその層や時代背景のの体現であり、ある断面を切り取ったものである。だから貧民街の事前病院で学位はなく、バイトや女とのやりとりを好き放題やり、それも原因のひとつとして殺されかけ、その謎を解いていくとい物語。でもそれは解説を読んでそう思った訳で、読んでるときはこんな設定あったのかな?という感じが全てだ。
歴史物黒岩作品とは異なるジャンルをよんで、黒岩作品のベースは変わってないと再認識した次第。 -
おおさかのこと勉強シリーズ。だったのに、少し前の俺の心情を表すような憎しみにまみれた本。読後感悪ぅ。スカッとせえへんなあ。池井戸潤なら最後はスカッとなんやろな。
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請求番号:B/Kur
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舞台はやくざものや売春婦が患者の大半をしめる総合病院。患者、医師らの姿が、重苦しくはあるがいきいきと描かれています。犯人探しそのものよりも、彼らの過去や憎悪が明らかにされていく過程が面白いですね。直木賞受賞作です。
著者プロフィール
黒岩重吾の作品






((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
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評価しにくい
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