- 本 ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101149158
感想・レビュー・書評
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88冊目『大江戸美味草子』(杉浦日向子 著、2001年6月、新潮社)
江戸の町を愛する著者によるグルメエッセイ。まず食にまつわる古川柳をあげ、その川柳の意味を読み解くと同時に、江戸町人の食文化を紹介する。
元旦の「雑煮」に始まり、雪の夕まぐれに食べる「ふぐ」、べらぼうに高い「初鰹」、暑気払いの「うなぎ」、スタミナ食の「さんま」、寒さを乗り切る「べったら漬」と、四季折々の江戸を巡る食い倒れ小旅行。天下泰平の世の長閑な暮らしは羨ましい限りである。
〈ふぐの門をくぐり抜けて、江戸に我が世の春が来る〉 -
たいがいにしろと数の子引たくりこれ、「黄色いダイヤ」を奪い合ってる図、ではありません。そのココロ=お江戸の「いろは」を知りたくば、本書を開いてみてください。たとえば、初鰹のイキな食し方とか、江戸前ファーストフード、寿司・そば・天ぷらの始まりなどなど、思わずよだれが出ちゃいそうなオイシイ話がたくさん。一読“目ウロコ"、これであなたも「江戸通」まちがいなし。
(1998年)
— 目次 —
ともあれ初春
まだ浅き春かな
野ゆき磯ゆき
初鰹ラプソディー
イキのいい奴
暑気払いの切り札
天竺浪人ふらり来て
初秋の便り
秋本番
たかがイモ、されどイモ
冬の足音
師走のぬくもり
甘いものがたり
酔い醒めて
くるわのグルメ
台所太平記 -
江戸の師匠である著者の本を久しぶりに読む。本書はもう中古でしか手に入らなかった。春夏秋冬の順に、江戸川柳をいい塩梅に配して綴られたエッセイ。言葉も含め、江戸の当たりめぇが、現代と違っているのを知るのも興味深い。
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杉浦版食物風土記。いい感じ。
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美味しい物はいつの時代も人を魅了するんだね。
江戸の川柳を読んで昔ながらの美味しい物をたどるのも面白かった。 -
江戸好きにはたまらない楽しい内容。
砂糖の精製に、
平賀源内がかかわっていたとは、びっくりでした。 -
杉浦日向子の「大江戸美味(むま)草紙」を読みました。
この人の本を読んでいると私も江戸時代にいて庶民と一緒に生活していたような気分にさせてくれます。 気軽に読めるという点でもおすすめの本です。 -
卵が好きな吉原の人たち。
お熊を思い出す。 -
寿司はファストフード!
ひょいと数貫摘んで店を出る、その粋なこと。
ちょっと影響されて一人寿司、やってみた。
著者プロフィール
杉浦日向子の作品





