もっとソバ屋で憩う きっと満足123店 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • 本 ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101149165

感想・レビュー・書評

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  • 2023.05.13
    コロナ、インフレ、お蕎麦屋さんも大変だと思う。地方の人間にはどの店も敷居が高いが、飲みながらゆったり過ごしたい!と思わされる。

  • ただのグルメ本では無く、蕎麦屋で憩うことの意義を問うているのだと。この本に掲載された店に行くことが正しいのではなく、自分の憩える店を探すことが大切なのだ。

  • 憩えるソバ屋の紹介。東京多め。ソバ描写、酒描写、つまみ描写でソバ屋で一杯やりながら憩ってる気分になれる。タイトルは「もっと」だが、これ一冊読めば大丈夫な感じ。

  • 杉浦日向子とソ連(ソバ好き蓮)著「もっとソバ屋で憩う」、2002.11発行です。「ソバ屋で憩う」(単行本・1997)は72店、「もっとソバ屋で憩う」(文庫・2002)は123店の紹介ですが、基本的に、「ソバ屋で憩う」の文庫化でしょうか。

  • 昔、本屋で立ち読みして面白かったので改めて読む。どの蕎麦屋も評し方が一本調子なので、途中からは飛ばし読みだが、蕎麦のみならず酒についても論評しているところが好感。

  • ほめてばかりだと、ほめの価値がさがる

  • 西の方で育ったので本来はうどん文化圏に属する私ですが、最近めっきりソバ好きになりました。最大の理由は、酒との相性が良いことだったりするのですが。関東に来て、初めは汁そば、次にもりそばが気に入り、今では週に数度は食べないと何か物足りません。

    「ソ連」とは、「ソバ好き連」の略。「連」というのは、江戸の街に咲き乱れた、同好の士に寄って構成された市民サークルで、職業身分年齢性別のすべてをこえて成り立つものだそうです。杉浦さんのもとに集った会員は、正式メンバー15人内外、全国には「ソバッチ」を持つバッチ会員百名ほど。会則は年間ソバ百食だそうですが、「数を自慢するより、愛の深さの質を問いたいと願っている」とのこと。冒頭いきなり次のような口上。

    グルメ本ではありません。おとなの憩いを提案する本です。
    ソバ好きの、ちょいとばかし生意気なこどもは、いますぐ、この本を閉じなさい。十年早い世界ってものがあるのですよ。
    腹ぺこの青春諸君も、もう、この先を読まなくていいです。諸君の胃袋を歓喜させる食べ物は、ほかにゴマンとあるはずです。
    デートや接待に、使える蘊蓄はないかと、データ収集のつもりの上昇志向のあなた。この本は期待に添えません。さようなら。
    さて残った皆様。(以下略) そんな皆様のための本です。

    ほっと安らぐ空間。そんな場所としてのソバ屋はいかがでしょう、と。 123店にのぼる、選び抜かれたソバ屋が紹介されていますが、名店案内というよりも、ソバ屋の楽しみ方のケーススタディと言った方が適切でしょうか。描写が実に美味しそうで、ソバとソバ屋、そしてそこで過ごす時間に対する愛情に満ちています。ソバの嗜み方の基本から楽しみ方の考察、豆知識まで扱った、杉浦節全開のコラムも楽しい。

    「多くを知るより、深くを知れ。」 ソバ屋に限らず、人生も半ばなら、楽しみは貪らず、余韻に浸るべし。

  • 本当に惜しい人をなくした。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784101149165

  • この本に出てくる西荻のそば屋で、隣で一杯飲んでいるおじさんから薦められた一冊。あのとき、おじさんは蕎麦は食べずに、酒とつまみだけで、酌み交わした出羽桜を美味いねと言って、店を去って行った。

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著者プロフィール

杉浦 日向子(すぎうら・ひなこ):1958年、東京生まれ。1980年、「通言室之梅」(「ガロ」)で漫画家としてデビュー。1984年、『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞受賞。1988年、『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞受賞。1993年に漫画家を引退し、江戸風俗研究家、文筆家として活動した。NHK「コメディーお江戸でござる」では解説を担当。主な漫画作品に『百日紅』(上・下)『ゑひもせす』『二つ枕』『YASUJI東京』『百物語』、エッセイ集に『江戸へようこそ』『大江戸観光』『うつくしく、やさしく、おろかなり』『一日江戸人』『杉浦日向子の食・道・楽』『吞々草子』等がある。2005年、没。

「2023年 『風流江戸雀/呑々まんが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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