- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101149202
感想・レビュー・書評
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NHKの人気番組だった「お江戸でござる」で取りあげた、「おもしろ江戸ばなし」をまとめたもの。
テーマ別に分かれていて分かりやすく、しかも杉浦日向子さんが江戸の側から語ります。
面白くないはずはないでしょう?
漫画家さんでもあった方なので、丁寧な挿絵も入っています。
近頃の江戸ブームの根拠はなんなのか、皆目分からないので想像するしかないのですが、政情への不安によるところが大きいのではないでしょうか。
過去をひもといて、何かしら日本人の美点を再発見したいような。。
この感想を書いている今は2010年2月末。鳩山政権のまっただなかです。
そのあまりにも信頼のおけない対応ぶりを笑われて、影では「民主党、与党になれば自民党」などとはやされています。
世界最大の都市だった江戸は、大変エネルギッシュな街だったようです。
食いはぐれることもなく、地方から出て来てもお国訛りを笑われることもなかったと言います。
かといって今更江戸には戻れませんし、今より不便で貧しいのは誰しも我慢出来ないでしょうね。
でも真似られる部分はあるのです。
使える者は最後の最後まで使うという知恵、何よりも、介護も育児も街ぐるみで負担しようとするところは、一番見習いたいところです。
福祉やボランティアなどという言葉こそ無くても、力のあるひとは力を貸し、お金のあるひとはお金を出した。恩着せがましくなくそれが出来たということは、そういうことが当たり前だった時代ということです。
ちょっぴり羨ましいですよね。ちなみに、老人は「生きた図書館」として丁重に扱われたのです。
ヨーロッパ文化に心酔するあまり、「フェルメールがこの絵を描いていた頃、日本はまだちょんまげに刀だった」などと、いかにもアジアが野蛮で遅れた地域だったように見下すひとがいますが、とんでもないことです。世界で一番すすんでいたのが、平和と協調を最優先していた江戸なのです。
岡っ引きとご用聞きの違い、実はプロジェクトチームで作られていた浮世絵、女性にモテたのは「力士・与力・火消し」だったとか、目からウロコの楽しい知識ももりだくさんですよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NHKで放送された「お江戸でござる」の内容の一部を書籍化したもの。
江戸の庶民の文化、生活などの日々の生活の様子を知ることができ、とても興味深い内容でした。実は、時代物がちょっと苦手で読むのに不安がありましたが、いや、面白かったです。江戸の庶民はいろいろな知恵を絞りながら、どうせなら楽しもう。と工夫をしていたのですね。江戸の世界にタイムスリップした気分です。 -
ものすごく面白かった!
江戸の主に庶民の暮らしについて、とても丁寧に分かりやすく書かれている。
終始クスッと笑ったり、ヘェ〜と感心している間に読み終わってしまった。
とくに各章の最後にある「江戸こぼれ話」には、
なるほどなぁと頷いてしまう。
江戸時代の人々すごい。
杉浦日向子さんもすごい。 -
杉浦日向子先生監修で面白くないわけがないよ。
もっと色んなことを教えて欲しかった。 -
語源や当時の生活がとても勉強になった。<当たり前の生活>について改めて考えるきっかけになる。
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おもしろかったー
江戸はエコだなー
今の時代見習いたいことばかり。
現代を生きてしまってからじゃ
江戸時代のようには生きれないかもしれないけど
平和だなー
生活するの大変だろうけど
なんだかとても楽しそうだった。
物に執着せず花見をしたり月見をしたり
旅をしたり植物鑑賞したり。
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昔、NHKで放送していた「お江戸でござる」で解説をしていた杉浦日向子さんが監修している本。著者は残念なことに、46歳に亡くなっている。江戸時代の庶民の生活をかいま見る良書。
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江戸時代のことがよくわかる良書だった。
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「お江戸でござる」という番組は見たことないんだけど、杉浦さんの本ということで買ってみました。
多少一日江戸人とかぶるところもあったけど、やっぱりおもしろい。
今すぐ江戸にタイムスリップしたくなります。
私は次女のことをたまに「おちゃっぴい」と呼ぶのですが、おちゃっぴいって江戸時代からあった言葉なのね……。
あと、この年齢になると「若さにしがみつくのは愚かしい」というのが身にしみました。
確かに、私たちはもう一度10代、20代は経験済み。
だからそっち(若さ)を振り返るよりも、未知の世界の50代60代を楽しもう!という気になりました。
お江戸の人はすごいなあ。 -
驚くことばかりだった。江戸に生まれたかった
著者プロフィール
杉浦日向子の作品





