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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784101149226
みんなの感想まとめ
食や酒、器についての深い愛情が綴られたエッセイ集は、著者の生前の体験や思い出を通じて、現代社会への鋭い視点も提供しています。カラッとした文体ながら、侘しさや死生観が織り交ぜられ、読み手に強い印象を残し...
感想・レビュー・書評
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72冊目『杉浦日向子の食・道・楽』(杉浦日向子 著、2009年3月、新潮社)
著者の死後に発表された、最後のエッセイ集。
食事や酒、器など、基本は彼女が生前愛したものについて書かれているが、作法と礼節を欠いた現代社会に対する苦言も多い。病や通院、最期の晩餐についても言及しており、カラッとした文体ながら強い侘しさを感じさせる。
後書きでは著者の兄である写真家、鈴木雅也が肉親でしか知り得ない彼女の幼少期や学生時代の思い出、そして作家としての苦悩を語る。
〈わたしたちが持つ、命の力は、たぶん数字では測れない〉詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
江戸を描けば絶妙の杉浦日向子さんだが、この人の食にまつわるエッセイがまたいい(もっとも、今回はお酒の話題の方が多いくらいだが)。食を語らせてさえ「いき」なのだ。九鬼周造によれば「いき」の第1の徴表は「媚態」にあるが、彼女の振る舞いから文体までが「媚態」に溢れている。第2の徴表は「心意気」にあるが、「いただきます」の心を常に忘れないことからこれも合格。第3の徴表は「諦念」だが、彼女には「生老病死」のすべてを受け入れる諦念と覚悟が常にあった。それにしても、日向子さんが死を受け入れるのは、あまりに早過ぎた。
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p131
「アンチ・エイジング」。いつまでも若く美しくは、ロウ細工の食品サンプルと悟るべし。つまり、おいしそうなだけのイミテーションだ。若さ、それは桜の花や、花火と同様、散ってこそ価値がある。桜が一年中咲きっぱなしなら、ビニールの造花と同じだし、花火が夜空に張り付いたままなら、繁華街のネオンと同じだ。
やめよう、若作り。過去の若さにしがみつくのは、今現在の自分に不誠実だ。見た目だけの若さは、未練がましい。
p132
老いて美しく。望みたいのは、「ナイス・エイジング」 -
一日江戸人からの2冊目。
私はお酒のまないから共感しなかったけど
お酒呑めるなら酒器集めたいなー
杉浦日向子さんの漫画も読んでみたい -
日本の季節と食事やお酒について筆者の目を通した情景が浮かんでくる。前半、お酒を毎日飲むことを礼賛していたが、あまりにお酒を飲みまくるので筆者の健康が心配であった。後半では深刻な病気になっており、筆者の人生や加齢について、死生観にも記述が見られた。
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エッセイ集。
酒器の写真も良いし、それにちなんだエッセイもとても気持ちよく読めました。
やはり、酒飲みならではの良さってのがありますね。
もちろん、他の話題のエッセイも上々。
早くして亡くなったのが大変に惜しいなぁ。 -
真摯な目線が好きだ。
生きること、たべること、食べ物それ自体への。 -
こだわりの人の食?酒へのこだわりです。
飲みましょう。 -
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白眉は「道」の章、月ごとに酒器にちなんだ、お酒の飲み方、楽しみ方。酒好きの著者が酒への愛情とこだわりを丹念に綴った文章は、まるで詩のような印象。巻頭にはその酒器の写真(どれも素人目から見ても味わい深い!)も付いているので、イメージもより膨らむ。思わず自分も酒を嗜みたくなってくる。ここを読むだけでも、著者の人となりが伝わってくるようだった。
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読了日20131218 酒器が素敵です。
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大切に酒を飲み、
大切に食事を摂り、
大切に生きる。
長年病と闘った筆者だからこそ、
命の大切さを身にしみるのだろうなと。
強気な、批判的な発言の中には、
絶対的な違和感をどうにかしたいがどうにもできないといった、
切ないもどかしさが感じられた。
ものを喰らうことに、
つくづく感謝したくなる。 -
2012/08/20
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杉浦日向子のエッセイ。彼女の愛用の酒器が暦に合わせて12か月分写真入りで登場もしている。
彼女が書いたイラスト入りの”ごくらくちんみ”という短編集も私のお気に入りですが、この本もそんな味わい深い本。
46歳という若さで逝った彼女ですが、まるでずうっと存命でいるような長老のような風格が漂う不思議な存在です。
江戸時代の風俗をフィールドとしていただけに、彼女の日常もとにかく粋です。
お酒が大好きで、ページを開くと先ず正しい酒の呑み方七箇条が列挙してあるのも如何にも彼女らしい。
・・・そうか”ひや“(酒)というのは冷蔵庫でギンギンに冷やした酒ではなくて室温でおいた酒のことですか・・(ものを知らないということは恥ずかしいことです)
江戸時代の文化を伝える担い手だっただけに食べることや暮らしについての見方は既に時代の先を読んでいる。
スローフードに関心が集まりだした現代。彼女にようやく時代が追いついたかのようです。
和服姿で微笑む日向子さんがいます。 -
彼女らしい本だと思った。
実兄の後書きも含め、良い本。何だか、言うのが辛いみたいな籠った感じもある。お酒についてとか、好き過ぎて話すのが苦しい恋のよう。
酔うと心に隙間ができて、そこに心地よい風が通る。
まさにそういう本。 -
著者最期のエッセイ集。美味しいものを美味しく食べる人だったのだなあと、あらためて知った。希少な食材や高価なコースもいいけれど、友達や一人でくつろいで酒を飲む時間を志向とする、酒飲みとしての姿勢にも共感。もっともっと長生きして欲しかった…
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「お江戸でござる」を、もう少しちゃんと見てあげれば良かったな〜と思いました。これは杉浦さんの遺言かな?
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長く連載されていたからでしょうか。編によってヒナコさんのイメージが違うのです。
食べることをすごく大切にしているなぁ、と思いきや、酒さえ飲めればどうでもいい?とか。
人に会うのが好きなんだなぁ、と思いきや人間嫌いのようだったり・・・
全部ひっくるめてヒナコさんなのでしょう。
人間として彼女を好きになれた一冊でした。 -
巻末まで楽しみました
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
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