御家人斬九郎 (新潮文庫 し 5-27)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101150277

感想・レビュー・書評

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  • 密かに時代劇スキーである。テレビで放映された時代劇ドラマ『御家人斬九郎』の原作。ドラマでも美食家(食いしん坊)な母親との小気味良い掛け合いが面白かった。蔦吉姐さんとの艶っぽいやりとりは原作とドラマで雰囲気が異なる。Blu-rayで欲しいなあ。

  • 可もなく不可もなく。

    渡辺謙の御家人斬九郎シリーズがすごく好きだったので、最初から期待大!!...で手に取ってしまった分、ちょっと拍子抜けしてしまいました。何巻もある本だと勝手に思ってました。

    小説として悪くないのだけど、なにぶん、テレビシリーズの印象が強くて、登場人物のキャラクターも決めつけて読んでしまい、そのギャップが埋められませんでした。

    とくに蔦吉。若村麻由美のキップのいい姐さんが大好きだったので、小説の甘ったるい蔦吉にガッカリ。ホント、小説のせいではないのだけど、テレビシリーズが秀作だったので、つい辛口になってしまいました。

  • 何度目かの再読。
    麻佐女と斬九郎のやり取りは掛け値なしに面白い。

    他の話も読みたいのだけど、探してもない。
    作品紹介に「晩年の著者が最も力を入れた痛快な連作シリーズ」なんて
    書いてあるからどっかにあるんだと思うんだけど…

  • 御家人斬九郎

  • 麻佐女がいい!

  • めっぽう強く何でもお見通しの斬九郎殿には、いささか食傷の気味少なからず覚え候。

  • ~裏表紙より~

    本所割下水で最下級の御家人の四男五女の末子、松平残九郎。

    兄姉が逃げだした家で共に住む母麻佐女は79歳ながら、
    人並み外れた大食で食通、薙刀と小鼓の達人である。

    表沙汰にできない罪人の介錯を副業とし、
    斬九郎の異名を持つ彼の許には、
    いつも奇妙な依頼が舞い込んでくる…。

    江戸の闇を衝いて、今日も残九郎の剣が冴える。


    ~感想~

    俺の一番好きな時代劇の原作。
    ただ、テレビと原作がこんなに違うとは…

    テレビの残九郎は硬派なんやけど、こっちはちょっち軽いね~
    蔦吉ねーさんとも男女の関係になってるし、そこも納得いかんかったわ。

    ただ、三十俵三人扶持が、年収50万程度ってわかって、
    いかに御家人が大変だったのかがわかりやした。

    おしまい。

  • 前半は短編、後半は中編から構成。
    切れのいい短編のが好きかな。
    内密の切腹の介錯を”かたてわざ”とする主人公の設定も短編のほうがいかされてるし。
    中編は講談風で、スケールは大きいんだけど、その分荒唐無稽な展開になっちゃってます。
    斬九郎もいい味だしてるけど、大食漢で、鼓(だっけ?)の名手という女傑のお母さんがキャラ立ちしてていいですな。

    柴錬の本読むの初めてでした。

  • 美食家の母親と片手技の斬九郎の掛け合いは、最後まで飽きさせない。これは面白い

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著者プロフィール

1917年-1978年.岡山県生れ。慶應義塾大学支那文学科卒業。在学中より「三田文学」に現代ものの短編を発表。戦後、「書評」の編集長を経て、創作に専念。1951年、『イエスの裔』で第26回直木賞を受賞。以後、時代小説を中心に創作し1956年より「週刊新潮」連載開始の『眠狂四郎無頼控』は、剣豪小説の一大ブームを起こす。1969年に『三国志英雄ここにあり』で第4回吉川英治文学賞を受賞主な作品に『赤い影法師』『御家人斬九郎』『剣は知っていた』『決闘者 宮本武蔵』『チャンスは三度ある』など多数。

「2022年 『第8監房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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