弱虫兵蔵 (新潮文庫)

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  • 本 ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101150437

感想・レビュー・書評

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  • 名もなき剣豪たちの生涯を描いた短編集だ。
    ほとんどこの著者の本を読んだことがなかったのだけれど、さすが大正生まれの作家、現代の物語を読みなれた自分には、主人公とやや距離をおいて評伝風に語る語り口や、良しとして描かれている男の生きざまにやや面食らった。
    日本が高度経済成長期にあった時代に書かれた本、ということなのだけれど、こういう義を重んじ一本気に生きて潔く死ぬ男、というのがかっこいい、女は貞淑で黙ってついてこい、操を捧げろ、的な風潮があったんだろうか。
    なんというか、描かれている時代よりも書かれた時代の世相についていろいろと思ってしまった一冊だった。

  • 短編集。アクションというか殺陣というか、その辺の描写は面白いのだが、短編なのにあちこち話が飛んでいて、主人公に感情移入がしづらい。

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著者プロフィール

1917年-1978年.岡山県生れ。慶應義塾大学支那文学科卒業。在学中より「三田文学」に現代ものの短編を発表。戦後、「書評」の編集長を経て、創作に専念。1951年、『イエスの裔』で第26回直木賞を受賞。以後、時代小説を中心に創作し1956年より「週刊新潮」連載開始の『眠狂四郎無頼控』は、剣豪小説の一大ブームを起こす。1969年に『三国志英雄ここにあり』で第4回吉川英治文学賞を受賞主な作品に『赤い影法師』『御家人斬九郎』『剣は知っていた』『決闘者 宮本武蔵』『チャンスは三度ある』など多数。

「2022年 『第8監房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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