心形刀 (新潮文庫)

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  • 本 ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101150468

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  • 初期から晩年までの、想念に憑りつかれて壮絶に生きた人を描いた短編集。刀鍛冶や武芸の名人、或いは一つのことに憑りつかれた奇人の一生など、憑りつかれたその原因は何だったのか、という点に着目していて興味深い。人が何かに憑りつかれる、或いは魅せられてしまうきっかけが、実はささいなことであり、それで人生をある意味棒に振ってしまう不条理のようなものを感じさせる、柴錬ならでは展開であるといえる。

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著者プロフィール

1917年-1978年.岡山県生れ。慶應義塾大学支那文学科卒業。在学中より「三田文学」に現代ものの短編を発表。戦後、「書評」の編集長を経て、創作に専念。1951年、『イエスの裔』で第26回直木賞を受賞。以後、時代小説を中心に創作し1956年より「週刊新潮」連載開始の『眠狂四郎無頼控』は、剣豪小説の一大ブームを起こす。1969年に『三国志英雄ここにあり』で第4回吉川英治文学賞を受賞主な作品に『赤い影法師』『御家人斬九郎』『剣は知っていた』『決闘者 宮本武蔵』『チャンスは三度ある』など多数。

「2022年 『第8監房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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