- 本 ・本 (707ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101152028
感想・レビュー・書評
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司馬遼太郎の初期の作品。梟の城に続く忍者小説第2段。
さすがに若いというか、後になって出てくる説教臭さも殆ど無く、エンターテインメントに徹した小説です。一方で、ストーリーの立て方に難が在り、特に後半はなんだか無理やりつないでいく感もあります。ひょっとしたら遼太郎はストーリー作成能力に問題があり、そのために史実を元にした歴史小説の方向に進んだのかもしれません。少なくとも史実ベースにすれば大きなストーリーの流れは元々存在してることになるので(個人的には遼太郎の歴史の俯瞰や人物造詣は大好きなのです)。
それにしても、霧隠才蔵、ちょっともて過ぎです。
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霧隠才蔵は、忍者というより剣客でしたね。しかも強過ぎるよなぁ。
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2011.5.10(火)¥210。
2011.6.28(火)。 -
歴史小説は文語体が難しいという印象があって、食わず嫌い状態でしたが、食ってみたらあまりに美味で驚きました。はまりました。
社会人になって、「鳥の目」を身につけるために司馬遼太郎の本を読むといい、という話を聞いたり、文芸春秋の特集で「司馬遼太郎の語るリーダー像」を読んだり、司馬さんの本を是非読んでみたいと思っていました。実際に読んでみると、非常に魅力的な登場人物が描かれており、小説としてとても面白いだけでなく、自分の人生観として勉強になることも多かったです。主人公霧隠才蔵の人を惹きつける魅力だけでなく、真田幸村の将軍としてのリーダーシップが非常にかっこよく、自分のビジョンをしっかりもち、一本筋を通すことの大切さを感じました。
「竜馬が行く」「坂の下の雲」といった著名な作品も読んでみたいと思います。ブックオフにはないのですが(汗) -
時は豊臣秀吉没後。
大阪冬の陣、夏の陣辺り迄のお話です。
主人公は伊賀忍者、服部才蔵。
彼の、何処か忍らしくない生き生きとした生き方が、面白くて。
此れを読んで面白いと思った方は、司馬さんの「梟の城」も読むべきだと思うな。 -
司馬遼太郎の本で唯一読みきった本。忍者の話で割とおもしろかった。
著者プロフィール
司馬遼太郎の作品





