風神の門(下) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152356

感想・レビュー・書評

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  • 真田十勇士のうち、講談や映画で最も人気を博した猿飛佐助と霧隠才蔵・・・甲賀忍者・佐助は集団組織に仕える者、伊賀忍者・才蔵はいかなる組織にも属せず、孤独の業師として悲哀の世界に生きる者、この両者の前に立ちふさがる豊臣vs.徳川の決戦の行方・・・「この城はおちる。おちるべくして大坂城はおちる。能なき者が、能ある者に亡ぼされるのは、自然の理じゃ...腐れ切った豊臣家が、もし戦いに勝って天下の主となれば、どのように愚かしい政道が行われぬとも限らぬ。亡びる者は、亡ぶべくして亡びる。そのことが分かっただけでも、存分に面白かった」と言い残し、美女に惚れられ大坂を去る才蔵、家康の本陣・茶臼山に向かう佐助・・・圧巻の大時代劇小説 !

  • 冒険活劇又は歴史ファンタジー楽しく読ませてもらった、著者の初期の作品ということも興味を持った、そこし間をおいて「梟の城」読んでみようと思う。

  • 面白い。
    モテ男才蔵、どうする笑

  • あり得ない忍術が描かれていても、司馬さんが書くとそんな術があるんだろうな…とリアルに信じてしまいそうになる。これってつまり伊賀の目眩しで、一番の術使いは才蔵でも佐助でもなく司馬さんだったというお話です。楽しくて上下巻、一気読みしました。

  • 卷末解說才藏的自由,感覺與其說自由不如說像狂四郎的感覺,帶著虛無的色彩。兩卷裡面各種忍術手法充分娛樂讀者,風魔龍王院之戰也很不錯。

  • 読了後、情報量が多すぎて整理しきれないので思った事を箇条書きで。

    ・次々と繰り出す才蔵の忍術。自分の想像力では何がどうなっているのか想像できなかった。映像化したらどうなるんだろうか。今の技術で映像化してほしい。

    ・才蔵はどの女を選ぶのであろうかと思いながら読んだ。最後はそうなるかー、と納得。

    ・次々に才蔵の前に現れる敵が魅力的だ。宮本武蔵の登場が特にワクワクした。

    ・その強さゆえに生き方を自由に、誰にも変えられる事なく過ごす才蔵にら男なら憧れてしまう。

    ・才蔵の相棒として共に行動する佐助との関係性もいい。伊賀と甲賀の一番の忍者でありながら、同じ目的のために共闘し、実力を認め合っているからこその信頼関係と友情。

    ・才蔵は、自分の力だけでは無く仲間をとにかく信じている。孫八や佐助などへ全幅の信頼を置いてるところもまた強さである。

    ・旅の始まりの時はここまでスケールの大きな話になるとは思っていなかった。最後は東西の戦、日本の未来を決める大きな戦い。しかし才蔵は地位や名誉より、自分の決めた道を行く。その信念の強さは最初から最後まで変わらなかった。

    ・自分は歴史に疎いため、頭で想像できない事が沢山あった。実写ドラマも昔あったようなので観てみたい。
    また、こういった小説をほとんど読んだ事が無かった自分でも夢中になって読めた。この時代の史実を知っていれば100倍楽しめるのでは無いだろうか。
    歴史を学ぼうという気持ちも起きた。
    読んでいる最中はこの作品の解説などはネットで読まないようにしていたが、改めて解説や史実を学んだ上で読み直したいと思った。

  • 霧隠才蔵のモテることモテること。
    忍者の技の披露と艶ツヤに一気に読み進められました。

  • 豊臣の滅びに向かう戦の中を「個」として、(斜めに)駆け抜けていった才蔵。

    真田幸村や後藤又兵衛や宮本武蔵等とのやりとりも楽しい。

  • 才蔵の伊達男っぷりが小気味よく♪
    伊賀者と甲賀者の違いとかが興味深かったです。
    風魔との闘いや数々の美女との駆け引き(?)はワクワクドキドキvv
    さりげなく描かれる真田幸村の智将っぷりも素敵です。
    もう少し真田の最期まで描いてほしかったです…!
    ラストは〈え!?そう終わる!?!?〉っていうあっけなさで、なんかいっぱい喰わされた感じ。。

  • おもしろかったです!!忍者モノo(`▽′o)
    霧隠才蔵とか猿飛佐助とかをちゃんと読んだのは実は初めてです。
    才蔵の伊達男っぷりが小気味よく♪
    伊賀者と甲賀者の違いとかが興味深かったです。
    風魔との闘いや数々の美女との駆け引き(?)はワクワクドキドキvv
    さりげなく描かれる真田幸村の智将っぷりも素敵です。
    もう少し真田の最期まで描いてほしかったです…!
    ラストは〈え!?そう終わる!?!?〉っていうあっけなさで、なんかいっぱい喰わされた感じ。。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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