- 本 ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101152479
感想・レビュー・書評
-
1970年2月から1972年4月までの随筆です。
昭和45年11月に書かれた「異常な三島事件に接して――文学論的なその死」は丁度私が大学生の時に起きた事件で、とってもインパクトのあるものでした。
司馬さんは、松陰の死とは別系列のものであり、文学論のカテゴリーにとどめるべきだとの私見を示されていた。
その12月には、「街道をゆく」連載予告がありました。
あと、旅順のこと、村田蔵六のこと、大阪城の時代、関ヶ原私観など
あの時代の雰囲気を楽しみながら読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
17/11/3読了
-
関ヶ原が映画化されるタイミングで、本書の関ヶ原私観を読めてよかった。映画をみなさいということか苦笑
-
この巻は何だか難しい読みものが多かったような気がする。
これは集中して読めなかったということもあるかもしれない。
しかし
司馬遼太郎という人の頭の中はどうなっているのだろう?
私の場合、「司馬遼太郎はここが凄い!」と、なかなか具体的に言えないのであるが、それでもやはり司馬遼太郎が好きだ。 -
09.2.6
-
名文
-
いまから35年あまり前に書かれたというのが信じられないくらい
示唆に富んだエッセイです。
司馬氏の発言には今日でも通用する内容がたくさんあるので驚かされてしまう。私は「坂の上の雲」のあとがき、わが空海、異常な三島事件に接して、「旅順」から考える、競争の原理の作動などがおもしろかった。
著者プロフィール
司馬遼太郎の作品





