- 本 ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101152523
感想・レビュー・書評
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今回は、田辺聖子さんの「浅葱裏ーある日の司馬サン」を読んでいてプッと吹いてしまった。
大阪人特有の飾らない言葉の中にたっぷりユーモアがある二人のやりとり。
大阪弁の原点が凝縮されていた。
本編は、司馬さん独特のヒトの褒め方。その人自体も気づかない良さを含蓄ある言葉で綴る。
とにかく読んでいて爽やかさだけが残りました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
18.3.5 NHK TVシンポジウム「司馬遼太郎が描いた“新選組”
政治的正幾がすベての人間に対してやさしい微笑でくるんだ歴史などはどこにもない。繰りかえしいうが、政治的正義における正邪は人間の善悪とはべつの場所あるいは次元に属しているようである。私のような者にはどうにも手に負えない。
だが、人間がもっている情熱というのは奇妙なものだという感慨は、むかしから根づよく私のなかでつづいている。
土方には、近藤のような正義などはなかったかもしれない。かれの情熱の対象は組織というものだけだったのかもしれず、そういうように考えたとき、この男はかれの仲間たちとはちがい、とびはなれて奇妙な男だという感じがした。多摩地方を歩きながら、いよいよそういう実感がつよくなったのをおぼえている。
その奇妙さだけを書こうと思ったことも、きのうのことのように思いだすことができる。
http://uminekodo.sblo.jp/article/63320157.html -
18/5/13読了
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09.5.4
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司馬遼太郎の作品





