司馬遼太郎が考えたこと (10) (新潮文庫)

  • 新潮社 (2005年8月28日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101152523

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、田辺聖子さんの「浅葱裏ーある日の司馬サン」を読んでいてプッと吹いてしまった。
    大阪人特有の飾らない言葉の中にたっぷりユーモアがある二人のやりとり。
    大阪弁の原点が凝縮されていた。
    本編は、司馬さん独特のヒトの褒め方。その人自体も気づかない良さを含蓄ある言葉で綴る。
    とにかく読んでいて爽やかさだけが残りました。

  • 18.3.5 NHK TVシンポジウム「司馬遼太郎が描いた“新選組”
    政治的正幾がすベての人間に対してやさしい微笑でくるんだ歴史などはどこにもない。繰りかえしいうが、政治的正義における正邪は人間の善悪とはべつの場所あるいは次元に属しているようである。私のような者にはどうにも手に負えない。
    だが、人間がもっている情熱というのは奇妙なものだという感慨は、むかしから根づよく私のなかでつづいている。
    土方には、近藤のような正義などはなかったかもしれない。かれの情熱の対象は組織というものだけだったのかもしれず、そういうように考えたとき、この男はかれの仲間たちとはちがい、とびはなれて奇妙な男だという感じがした。多摩地方を歩きながら、いよいよそういう実感がつよくなったのをおぼえている。
    その奇妙さだけを書こうと思ったことも、きのうのことのように思いだすことができる。
    http://uminekodo.sblo.jp/article/63320157.html

  • 18/5/13読了

  • 09.5.4

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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