てるてる坊主の照子さん 上巻 (新潮文庫 な 47-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154213

感想・レビュー・書評

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  • 大阪出身の春男と所帯を持った九州出身の照子。照子さんは美人で気が強く、結婚式の最中に敵の飛行機が近づいてきたときは花嫁衣装のまま誰よりも先に防空壕に飛び込んだりする決断力もあります。

    パン工場を始めた夫婦は4人の娘、春子、夏子、秋子、冬子に恵まれ、商売に精を出していきます。突っ走り気味の照子さんと、優しく落ち着いた春男さんの組み合わせは最高。

    大阪弁の会話ってなんでこんなに面白いの。きつい言葉(あほんだらとか)も関東人の私にはあまりきつく聞こえない。アメリカ軍の元でパン職人修行をした春男さんが大阪弁と英語を混ぜて話す箇所はおかしかった。サンキューですねんとか。

    中を読むのも楽しみです。

    10年以上前に「てるてる家族」という題名でテレビドラマにもなったのですね。見ていなかった。

  • 舞台は戦後まもなく大阪池田の栄町商店街。復員後佐世保で修業しパン工場を始めた岩田春男とその妻・照子と、春夏秋冬の名を持つ賑やかな四姉妹。ある日映画で見かけたテレビジョンに照子は強く惹かれ、テレビジョン付喫茶店は儲かる!と始めた喫茶店・シャトーはその通り連日大入りで大繁盛する。その勢いに目をつけられ、梅田スケートリンクに二号店を出すことになるが、そこで娘の春子と夏子はフィギュアスケートの道を進むことになるのだが…… 2003年度後期朝ドラ「てるてる家族」原作。日本のどこもかしこも再生へのエネルギーに満ちていた戦後、「これからがあたしの青春なんや!」と“天の声”を信じて猛進する人一倍パワフルな肝っ玉お母さん・照子と気弱な“あかんたれ”だが優しいお父さん・春男と個性豊かな四姉妹が織りなすホームコメディー。

    てるてる家族再放送ありがとう!ありがとおおおおう!!!(いきなりなんだ)噂には聞いていましたが予想以上にすごい朝ドラでした。あまちゃん超えてお気に入りの一作になりました。最終回の余韻もさめやらないまま「てるロス」にならないようあらかじめ買っておいたこの原作本を読むことにしました。あくまで原作でありドラマの内容とは大分違っているのですが、ドラマが上手く原作を取り入れたりアレンジしているんだな~ということがわかるのでドラマに満足した方は是非これも読むといいです。時折クスッと笑えるのもいい。ドラマでは描かれなかった春男と結婚する前の照子が(短いですが)書かれているのもいいと思います。なので照子主役のスピンオフみたいな感じ。まだまだ序盤なので感想は短いですが多分ドラマとは違って春子夏子がメインとなっていくんだろうなー、ドラマではやらなかったエピソードとか楽しみだなー。

  • 以前に観たドラマの原作。
    パワーいっぱいの照子さんに元気をもらって、前向きな気持ちになりました。
    みんなが力一杯生きていた昭和の良き時代って感じ。

  • 昔、朝ドラで放送されていた「てるてる家族」の原作です。タイトルにもある照子とは、4人姉妹のお母さん。元気いっぱいの照子から、こっちまでパワーをもらいます。 熊本学園大学:(み)

  • 照子さんが可愛い。
    猪突猛進の照子さんとほんわかしつつ、きっちり考えてる春男さん。
    大好きな大阪が舞台だし、言うことなし!

  • モデルになった家族があるとはいえ、フィクションとは思えないくらい血の通った作品。
    母は強し!

  • (三冊すべての感想です)
    新聞に掲載されていたときから読んでいました。戦後直後から高度経済成長を迎えるいわゆる「懐かしの昭和時代」の物語ですが、家族のあり方を考えるのに参考になる一冊だと思っています。

  • ずいぶん前にNHKの朝ドラ「てるてる家族」がやっていたのを見ていたので、原作も読みたいと思っていて、今回ようやく。

    とにかく読みやすかった!
    やっぱり関西弁が心地いいのかも。
    照子がこうと決めたらどんどん走っていくのを、春男がいい感じでブレーキかけてるような感じがした。
    いい夫婦だなぁ。

    読みながら、当時の阪急梅田駅のあたりはきっと栄えてたんだろうなって想像した。
    池田に住んでたら、さぞかし梅田は華やかに見えただろうなぁ、とか。

    それから、岩田家はやっぱり裕福だったんだなーとしみじみ。
    これ読んで、スケートにずいぶんお金がかかるらしいことがとてもよく分かった。

    2010.1

  • もうめちゃくちゃ面白くて
    どんどんページが進みました。
    最後の最後にモデルの家族がいるとわかり、しかも有名な人たちで
    そういえばドラマ化したときもそんな話題があったなと
    何となく思い出しました。

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著者プロフィール

1938年旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『天皇と日本国憲法』『がんに生きる』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』等。

「2020年 『作詩の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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