赤い月〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154268

感想・レビュー・書評

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  • なかにし礼『赤い月 上』新潮文庫。

    日本の関東軍が満州に傀儡国家を建国し、ソ連の裏切りにより満州国が崩壊する中、一人の女性が経験する過酷な物語。まだ、物語は序盤に過ぎず、結末がどこに向かうのか全く見えない。

    日本という国は長い鎖国時代から一転、他国に領土を広げようと次々と侵略を行い、戦争に大敗するや大国の軍事力に庇護を求め、それが今でも続いている情けない程の卑怯な国だ。そんな国家の迷走に運命を翻弄された当時の国民は悲惨だ。

    ソ連軍の侵攻が目前に迫る満州の牡丹江市。森田勇太郎の留守の最中、森田酒造を守る妻の波子は二人の子供と三人の使用人と共に逃亡を決断する。

    本体価格552円(古本100円)
    ★★★★

  • 自伝小説とか
    壮絶ですね、でも2度ほど読み返しました
    DVDも見ましたが
    やはり今の時代は幸せです

  • 戦争末期~戦後の主に満州を舞台にした自伝的小説。
    随所に狂おしい愛と生への渇望が溢れてて、当時高校生な私には一言、凄絶だなと思った。

  • ある授業の教科書として使った作品。

    いきなりエレナの処刑シーンから始まります。
    赤い月という綺麗なタイトルとは違って内容は・・・。
    実話を元にしたお話しらしいですが、こんなことを本当に!?って思っちゃうようなお話し。
    現代っ子、平和ボケしてる私には信じられないよぉ。

  • ちょっと重い感じ。人間のいいところもいやなところも全てさらけだした本。

  • 初めてなかにし礼の本を読んでみました。意外とあっさり読破。歴史物は苦手な私でも、沿壮絶波瀾万丈系ならあっさり読める。やっぱり原作を読むと映像でも観てみたいと思う。
    図書館に下巻を探しに行ってきます。

  • 満州という国を作った日本、ソ連の侵攻 敗戦そこで、あこがれて満州に渡った日本人、そこで権威を振るった関東軍、人の生きるためのぎりぎりの様子迫力がある。

  • 第二次世界大戦時に日本が中国を占領して作った満州国。何となくしか知らなかったけどこの本を読むといろんなことがわかる。
    満州国は中国のごく一部だと思っていたけど、巻末の地図で見たら中国のかなりの部分を占めているくらい広大だったことに驚いた。

    作者の実体験に基づいた話だけにリアリティがある。

  • 1

  • <上> 2004.4.26 〜 5.1 読了
    <下> 2004.5.1 〜 9 読了

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著者プロフィール

1938年旧満州牡丹江市生まれ。立教大学文学部卒業。2000年『長崎ぶらぶら節』で直木賞を受賞。著書に『兄弟』『赤い月』『天皇と日本国憲法』『がんに生きる』『夜の歌』『わが人生に悔いなし』等。

「2020年 『作詩の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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