- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101154640
作品紹介・あらすじ
蓮華王院三十三間堂。兄の仇と一門の汚名返上に奮い立つ伝七郎に対峙した武蔵は、一太刀であたりの雪を赤く染め上げた。これにより吉岡方の恨みは頂点に! 次なる舞台は、総勢七十余名の待ち受ける一乗寺下り松。圧倒的不利の状況で次々と挑みくる敵を無心に斬り続け、武蔵の肉体が限界を迎えたその時、遂に二刀流が生まれた――。
感想・レビュー・書評
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城太郎よ、安心するがいい。お前の師匠は強いのである。たまに逃げるけど。
武蔵無双の巻。
戦闘シーンはどうにも動きが想像できなくて苦手なのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021/12/11読了
「みんな知っている有名作品」だけど「ちゃんと読んだ事ない作品」でもある。〈新潮文庫〉で全8巻の大作をなぜ今更読もうと思ったか、大谷翔平選手の”二刀流”での大活躍に触発された訳ではなかった……筈だ。
ちゃんと読んでみると、ドラマとかの『宮本武蔵』の展開がいかに盛られまくったものか良く判った。とは言え、お通さん、道を究めようとする余り、自分を放ったらかして何処に行ったかも判らない武蔵を慕い続ける姿は、一途というのか狂気というのか。特に女性の方は、このあたりをどう思われるのでしょう? -
お通さん、さすがにチョロすぎて心配になる。
諦めの悪い吉岡一門。 -
兄の仇と一門の汚名返上に奮い立つ吉岡伝七郎に蓮華王院三十三間堂で対峙した武蔵は、一太刀で伝七郎を倒す。
常に張りつめている武蔵を、死相に満ちている、それでは勝てないと言うのは、嬌名高き遊女の吉野太夫。光悦たちと訪問中の遊郭を抜け出し、伝七郎との対決を済ませて戻ってきた武蔵は、数日間、そこで匿われる。
吉岡一門は、次なる舞台として一乗寺下り松を指定。多勢で武蔵を待ち構える。
またしても武蔵を追って山に入るお通と城太郎。ついに武蔵とお通はお互いの思いを告白する。
武蔵を探して山に入った朱美と会った又八は、彼女に一緒に江戸へ逃げようと持ちかける。
またしても、又八とお杉婆はグダグダと武蔵を討つと言っている。
立会人の幼い源次郎を斬ってしまった武蔵。吉岡一門の多勢に傷を負っていく武蔵。左手にも刀が握られ、いよいよ二刀流が姿を現した。 -
バガボンドの連載が止まったので原作と言えるこの本を読んだ。
井上雄彦さんの絵のタッチのまま読み通せた。
この本の世界観を忠実に描いているなぁと感心すると同時に、井上さんのメガネを通してしか観られなくなってしまったのがもったいない気もした。
「五輪書」と併せて読むと、より深く宮本武蔵の強さの秘訣に、身震いするような研ぎ澄まされた感覚に近づけると思う。
まぁ、知る、見る、近づくと、実践するのとではファンとプロのスポーツ選手くらいの大きな隔たりはあるわけだけど。 -
二刀流 武蔵