宮本武蔵(四) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101154640

作品紹介・あらすじ

蓮華王院三十三間堂。兄の仇と一門の汚名返上に奮い立つ伝七郎に対峙した武蔵は、一太刀であたりの雪を赤く染め上げた。これにより吉岡方の恨みは頂点に! 次なる舞台は、総勢七十余名の待ち受ける一乗寺下り松。圧倒的不利の状況で次々と挑みくる敵を無心に斬り続け、武蔵の肉体が限界を迎えたその時、遂に二刀流が生まれた――。

感想・レビュー・書評

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  • 城太郎よ、安心するがいい。お前の師匠は強いのである。たまに逃げるけど。
    武蔵無双の巻。

    戦闘シーンはどうにも動きが想像できなくて苦手なのです。

  • 2021/12/11読了
    「みんな知っている有名作品」だけど「ちゃんと読んだ事ない作品」でもある。〈新潮文庫〉で全8巻の大作をなぜ今更読もうと思ったか、大谷翔平選手の”二刀流”での大活躍に触発された訳ではなかった……筈だ。
    ちゃんと読んでみると、ドラマとかの『宮本武蔵』の展開がいかに盛られまくったものか良く判った。とは言え、お通さん、道を究めようとする余り、自分を放ったらかして何処に行ったかも判らない武蔵を慕い続ける姿は、一途というのか狂気というのか。特に女性の方は、このあたりをどう思われるのでしょう?

  • お通さん、さすがにチョロすぎて心配になる。
    諦めの悪い吉岡一門。

  • 兄の仇と一門の汚名返上に奮い立つ吉岡伝七郎に蓮華王院三十三間堂で対峙した武蔵は、一太刀で伝七郎を倒す。

    常に張りつめている武蔵を、死相に満ちている、それでは勝てないと言うのは、嬌名高き遊女の吉野太夫。光悦たちと訪問中の遊郭を抜け出し、伝七郎との対決を済ませて戻ってきた武蔵は、数日間、そこで匿われる。

    吉岡一門は、次なる舞台として一乗寺下り松を指定。多勢で武蔵を待ち構える。

    またしても武蔵を追って山に入るお通と城太郎。ついに武蔵とお通はお互いの思いを告白する。

    武蔵を探して山に入った朱美と会った又八は、彼女に一緒に江戸へ逃げようと持ちかける。

    またしても、又八とお杉婆はグダグダと武蔵を討つと言っている。

    立会人の幼い源次郎を斬ってしまった武蔵。吉岡一門の多勢に傷を負っていく武蔵。左手にも刀が握られ、いよいよ二刀流が姿を現した。

  • バガボンドの連載が止まったので原作と言えるこの本を読んだ。
    井上雄彦さんの絵のタッチのまま読み通せた。
    この本の世界観を忠実に描いているなぁと感心すると同時に、井上さんのメガネを通してしか観られなくなってしまったのがもったいない気もした。

    「五輪書」と併せて読むと、より深く宮本武蔵の強さの秘訣に、身震いするような研ぎ澄まされた感覚に近づけると思う。

    まぁ、知る、見る、近づくと、実践するのとではファンとプロのスポーツ選手くらいの大きな隔たりはあるわけだけど。

  • 第4巻では、主人公の武蔵は二人目の弟子を持つことになるが、その弟子から多くを学ぶことになる武蔵の描写は新鮮だった。武蔵は自分の信念を強く持ち、曲げることはしない一方、自分にはない能力や考え方には柔軟に対応しているところが人格者だと思った。人間は歳を重ねると往往にして若い者の意見を取り入れることに抵抗を感じることが多くなると考えるが、その中でも武蔵は誰に対しても常に謙虚な姿勢を崩さず、その姿に感銘を受けた。また弟子の伊織は両親を亡くしており、本来は絶望に打ちひしがれるところだと思うが彼は武蔵との師弟関係を通して自己を成長させていく高い志を持っており感動した。私自身、両親が健在の家庭環境で育った故に伊織の気持ちは分からないが本書での彼のたくましい生き方に感服した。

  • 兄の敵を狙う吉岡伝七郎を倒し、一乗寺下り松での吉岡門下70余名との激闘に挑む。激闘の第四巻。

  • 二刀流 武蔵

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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