- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101156200
作品紹介・あらすじ
池波正太郎のエッセイには-男の本音がある、人生がある、生きる楽しみを享受する男のリズムがある。作家への道を拓いた幼き日の観劇の一日、手と躰で物を造る感覚を養った旋盤工時代、行きづまった小説の結末を見いだしてくれた飼い猫ネネの話、映画のこと、衣食住について、現代人の見失ったもの、仕事の裏ばなしなど。手練の切れ味を見せる"とっておきの51話"。
感想・レビュー・書評
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再読。いろいろなエッセイ集に再録された文章が含まれているが、全部読み通したのは久しぶり。
映画の話題は楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
千何百枚もの年賀状を自筆で書かれた池波正太郎さん、夏頃から書き始めたとか。「日曜日の万年筆」、1984.3発行。①芝居の幕間に、中年婦人が男性便所(大用)に飛び込む。私も女性が隣りのトイレに入ったときの息遣いなど、アメリカで、釧路で、緊張した記憶が残っています。②著者が心がけたのは「物事に期待せず、自分の仕事の質をみがいていく」こと ③別れの挨拶を交わし、双方の姿が見えなくなるところで、たがいに振り返り一礼を交わし合う。
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池波さんのエッセイは、どれも良い。
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160116 中央図書館
説教臭くもなく、妙に感傷的でもない、池波の日常が綴られたもの。仕事のことも忘れてぼんやり読んで丁度よろし。 -
池波さんのエッセイの中でも大好きな一冊です。読むのは三度目、でも毎回諭され、気づかされる。池波さんの言う通り平成20年後半のこの国はいけない国に成りつつあります。
もう、間に合わないかもしれませんね。恥ずかしいことです。 -
いつの時代も、最近の若い者はとか、やな時代になったものだ、とかそういうわけだ要するに。食いしん坊で酒飲みだということで気になる作家だったけれど、劇作家上がりというのは知らなかった。『辛い状況でも熱いお味噌汁をすすって、あ、美味い、と思うとき生きがいを感じるものだ』(概要)。時代物も読んでみたいいつか。ただ多いんだよねー、鬼平しかり梅安しかり。
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イケてる。