辻斬り (新潮文庫 い 16-24)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156248

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第二作。隠宅が放火された。安定した面白さ。

  • もちろん、文句なく安心して面白い。異相の刺客などをあしらう小兵衛。

  • ブクログのシステムが始まる前に読んだシリーズ。昨夜、BSのチャンネルを回していると、池波正太郎を回顧している番組をやっていて、久しぶりに読んでみるかと本棚を探したら、第1巻が見当たらず、第2巻を再読。うーん、やっぱり面白いし、味わいがある。常盤新平の解説もいい。

  • 前作よりさらに面白さパワーアップ。医者先生の小兵衛のお金な対する価値観がとっても哲学的で、ほんと座右の銘にしたいくらい。私もお金に使われるのではなく、お金をうまく使う人でありたい。
    一巻の続きの、大治郎への復讐を企てる男の顛末もわかり満足。奇形の兄の異常さの描写は読んでいてゾクゾクした。

  • 鬼熊の章は昔気質の人間味を味わえ、後々まで胸に残る。
    鰻辻売りの又六の、真剣な短期修行後の大きくなった人間の器にも感動。

  • 剣客商売シリーズ第二作。

    鬼熊酒屋
    辻斬り
    老虎
    悪い虫
    三冬の乳房
    妖怪・小雨坊
    不二楼・蘭の間

  • 読んでみると
    流石名作だと

  • 剣客商売の第二部作。

    秋山小兵衛と息子の大治郎、佐々木美冬とおはる、といった対照的な人物設定が読んでいて飽きさせない世界観を醸し出している。
    前作よりも徐々に大治郎が剣術会において父と同じ道を歩き始めている感じが書かれている。

  • シリーズ第二作目にあたるこちらの巻では、
    筆者は、着々とこの作品の世界を広げて、
    「剣客ファミリー」ともいえる
    レギュラーメンバー達を増やしている。

    「鬼熊酒屋」は、以前より小兵衛がたまに顔を見せ
    酒を呑んでいた居酒屋だが、ある日のこと、
    偶然ここの店の親父熊五郎を助けた事が縁となり、
    その娘のおしんと文吉の夫婦は、それ以降の作品でも
    よく登場するし、小兵衛の息子大治郎も、
    よくこの店で酒を呑んだり、夫婦と会話をしたりしている。

    「悪い虫」では、シリーズ最終巻まで登場する
    辻売りの鰻屋の又六の「虫退治」にも秋山父子は
    手を貸す。

    四谷の御用聞き弥七の下っ引き、傘屋の徳次郎「傘徳」が
    さりげなく初登場している「老虎」って作品が私は好き。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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