真田太平記(四)甲賀問答 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (595ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156378

感想・レビュー・書評

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  • 真田家に仕える忍び、壺谷又五郎や、お江の父の出身は甲賀忍者です。
    甲賀における忍びのあり方が描かれます。
    そして物語では、秀吉に仕えていた甲賀忍びの本家と、家康に仕えていた甲賀忍び分家が手を結びます。
    真田忍びのお江は甲賀に深く入り込み、脱出の際に大怪我を負います。
    この四巻は、ほぼ全部を掛けてお江さんの甲賀脱出物語です。

    天下人豊臣秀吉は朝鮮攻めに出ます。
    上杉の人質源二郎信繁は、豊臣秀吉の元に移ります。「どうせ人質ならわしが預かろう」
    真田家は海を渡り朝鮮に戦に行くことはないのですが、陣中で真田昌幸は上杉景勝、秀吉の奉行の石田三成からそれぞれ思いやりや義を受け感じ入ります。
    …つまり関ヶ原でどっちに着くかこういうことで決まったんだよ~という理由づけですね(笑)

    終盤で千利休が死にますが、作者の考察のようなものが記載されています。
    歴史小説は、たまに作者の論文や感想みたいなものが出てくるのが楽しめます。

  • 草のもの活躍巻。
    忍者のアクションシーンが楽しめた。

    ささ、次の巻へ

  • 秀吉の朝鮮出兵の最中、甲賀から脱出するお江。

    真田家にとってはあまり関係無いからか、
    お江の脱出劇の方が重視されている印象。

    田子庄左衛門と情を交わすお江。
    真田丸のヒロイン、きりは源次郎一筋だったが、
    なかなかに恋多き女である。
    しかし、ドロドロはしていないが。

  • 【読了メモ】道中で読み終えると、続きが気になって気になって…。

  • 山中長俊と山中俊房会見、田子庄左衛門お江を助ける、向井佐平次の息子佐助忍び修行開始、鈴木右近 柳生宗章と出会う、幸村結婚、文禄の役

  • 2017.2.8
    朝鮮出兵。秀吉の生涯は誠にドラマチックなり。それに渦巻く周りのやつらもまた面白い。

  • シリーズ4巻。
     再び、嵐の前の凪の巻である。が、嵐は目前である。
     秀吉の朝鮮出兵は国内の不穏な空気と豊臣政権の屋台骨を揺るがしていく。

     その歴史の大きな流れとは別には、本巻は個別の事情、特に敵味方問わず、忍びたちの群像劇が展開する。
     やはり、中心はお江か。武田忍びの娘に生まれつつも、父との縁が深い甲賀忍びとの関わりが、絡めとられたお江の秘話として叙述される。
     明日の生死分明ならざる場合、男と女はどんな結びつきを持つのか。簡単な方程式で解くことのできない複雑怪奇さを見せ、緊迫の脱出行は手に汗握る。

  • 20161211
    第4巻は、忍者バトル。秀吉の狂気にも似た朝鮮出兵は時代に不安の影を落とす。闇に光る甲賀の手裏剣。

    ーお江や又五郎の目にも、天下人たる太閤・豊臣秀吉の近況は、異常に映った。また秀吉の、そうした無謀の言動に対し、諸大名や近臣のうちのだれ一人としてこれを諌めるものがないことも、お江たちにいわせれば、さらに異常であった。

    ー悲嘆や絶望に直面したときは、それにふさわしい情緒へ落ち込んではならぬというのだ。「笑いたくなくとも、先ず、笑ってみるのがよいのだ」(中略)むりにも笑う・・・すると、その笑ったという行為が、ふしぎに人のこころへ反応してくる。(もういかぬ。ここで死ぬよりほかはない)と、あきらめてしまうよりも、(ならば、死ぬ前に何か仕てのけてみるがよいではないか、、)その闘志と余裕が生じるのだ。

    ー「われら、忍びの者にかぎらず、人という人は、自分のためのみに生くるのではないぞ。おのれの無事を願い、おのれのためにつくしてくれる他の人びとのために生きねばならぬ。生きぬかねばならぬ。これが人というものじゃ」

    ー「戦いつつ、建設する」これこそ、秀吉が故主・織田信長からまなんだものであった。

  • 秀吉の様子がおかしくなっていく朝鮮出兵の頃。少し退屈。お江が甲賀の里から逃げるところは読みごたえがあったが。

  • 朝鮮出兵が始まる。同時に「豊臣の世」に対する綻びも浮かんでくる。
    来たる動乱の時代を予見するかのように甲賀と真田の間で、忍びの人間たちの戦いが繰り広げられる。これがオモシロイ。さすがは池波正太郎先生だ。一気に読まされてしまった。超人のような忍びの戦いだけど、一方で正規軍の前には無力でしかないとするのは、冷徹な筆さばきだ。

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著者プロフィール

1923年東京浅草生まれ。60年「錯乱」で直木賞受賞。77年「鬼兵犯科帳」「剣客商売」「仕掛人藤枝梅安」の三シリーズで吉川英治文学賞を受賞した。90年没。

「2017年 『西郷隆盛 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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