- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101156644
感想・レビュー・書評
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シリーズ第八作。『女と男』で久々に三冬が活躍。剣での活躍で、艶っぽい話は無し。『狐雨』では物の怪登場。『秋の炬燵』には手裏剣お秀が登場。
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今回は男女の仲、心の闇など、少し重い感じのする編が多かった。
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この剣客商売シリーズの秋山小兵衛のちょっとおせっかいくらいの優しさや人情味溢れるシーンが好きで読んでいる。
ちょっと珍しいファンタジーな世界の「狐雨」、ほのぼのして好き。 -
やはりこのシリーズはクソ面白い。
仁三郎の顔という話のヒキはずるい。
この巻は大先生メイン。 -
シリーズ第八作目にあたるこの巻では、
なぜか毒婦、悪女出現率が高い。
小兵衛の妻のおはる、大治郎の妻の三冬、手裏剣の
名人お秀など、素直で爽やかな女性とは正反対の女達。
女達だけではない。
「仁三郎の顔」に出てくる黒羽の仁三郎は、
人を殺したり、傷つけることもなんとも思わない盗賊で、
兄を裏切った密偵へかける復讐の念も凄まじい一面、
旅先で自分の危急を救ってくれた侍(実は大治郎)に
対する感謝の気持ちは強い、といった
心に「複雑さ」を持った「悪」である。
「悪人」にも様々な人間がいるものだと、
一つの巻で、これだけの種類の「悪人・悪女」を
書き分けた作者の筆の技に感心した。 -
95年11刷本