- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101156705
感想・レビュー・書評
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シリーズ第十二作。亡妻お貞に関する話が二編。『浮寝鳥』では三冬の剣が冴える。『十番斬り』では小兵衛大活躍。小兵衛65歳、大治郎30歳、おはると三冬は25歳、小太郎2歳。
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「罪ほろぼし」が好き。以前の短編で起きた事件の後日談なんだけど、ひどい親父の良い息子が幸せになっていてよかった。ラストシーンにほっこりした。
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今回は小兵衛メインの話がやたらと多かったなーという印象。三冬の活躍シーンもやはり目を奪われます。いくら結構経ったからって、幼児のいる母の動きとは思えない!さすが武人の達人!!
淡々と描かれる肉体の動きや刃のきらめき、あるいは湯気が見えるような食事の風景に小説ではなく頭の中でドラマを見ている気分。 -
シリーズ第十二作目となるこちらの作品も前作同様、
比較的こじんまりと落ち着いた感じで、
さらさらと読める作品が多い。
しかし表題作の「十番斬り」は面白い。
小兵衛が親交ある医者の小川宗哲先生の下で
知り合った死病に冒された剣士。
その剣士が最後の仕事に選んだのが、
村に居ついた無頼浪人の一掃。
その助太刀で小兵衛が「十番斬り」する訳だが、
小兵衛の鮮やかな剣さばきを、見事な筆さばきで
描く作者はさすがである。 -
初版本
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080904(n 090126)