侠客(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.86
  • (7)
  • (10)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 94
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101156880

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 仇討ちって、何だか虚しいな、、、

  • 2009/06完讀

    絕大部分寫武士塚本伊太郎替父親報仇的過程,後面則是改名為幡随院長兵衛,統領「人いれ宿」(收留諸國流浪來江戶的人夫,介紹工作),率領民眾和尚未脫離戰國氣性、四處搗亂無所事事的旗本的對抗。報父仇的部分好像在看電影般地刺激緊湊;和自己的恩人水野十郎左衛門的交情,和最後宿命的悲劇,寫得實在很精采。
    池波描寫幡随院長兵衛,非常迷人;協助他報仇的人們的溫情,讓人心中充滿暖意。水野雖然最後被迫處於和長兵衛敵對的位置,但還是讓讀者沒辦法恨他。這是一本讓我覺得很感動的書,寫得很有味道。

  • 幡随院長兵衛の波乱の生涯を書いた上下2巻の作品。
    唐津の殿を襲撃した後、伊太郎から幡随院長兵衛と名を変え、人いれ宿の主人として人望を集め始める長兵衛。
    その立場から、かつての親友である水野十郎左衛門と対決しなければならなくなる。
    長兵衛と水野。取り巻く環境が二人を悲劇へと導いていく描写は、涙無しに読むことは出来ない。

  • 宿願は遂げた! だが、運命は親友との「対決」を用意する。 塚本伊太郎は、忠実な協力者の助けで、ついに殿様の一行を急襲、寺沢家を断絶に追い込む。その後、幡随院長兵衛と改め、宗右衛門の「人いれ宿」を継いで人足や運送業者を率いる「町奴」、いわば「侠客」の頭領として人望を集めるようになる。だが、江戸市中では「町奴」と乱暴者の「旗本奴」が対立し始め、長兵衛は「旗本奴」を率いる親友の水野十郎左衛門との対決を迫られた……。

    2009.1.30読了!

  • 時代はちょうど隆慶一郎の「吉原御免状」と同じ頃で、侠客の元祖・幡随院長兵衛の若き日から長兵衛となって最後を遂げるまでが描かれています。戦国から江戸の平和な時代へ移り変わる過渡期に生きる男たちがカッコイイです。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池波正太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×