本棚から猫じゃらし (新潮文庫 む 8-9)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 194
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101159195

感想・レビュー・書評

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  • 軽いものが読みたくて手に取ったエッセイ集。

    著者の年齢を計算してみたら66歳だということに驚いた。

  • 著者が影響を受けた本とそれにまつわるエピソードを綴った本。好きな作家さんであるが時代がずれていてハテナ?と思うところもあり、うんうんと納得するところもあった。

  • 「鞄に本だけつめこんで」「本は鞄をとびだして」に続く群ようこさん的”読書感想文”の第三弾.

    彼女の自然体の読書は自分が理想と考える読書の一つだ.

    書評めいたところが一切ない.

    本を通して自分自身(体験、考え方)に思いを馳せ、それを群ユーモアに包んだ楽しいエッセイに仕上げて読者に届けてくれる.

    読書のお手本として手元に置いておきたい本の一冊.

    1994新潮社より刊行.

  • 書評のような章タイトルにはなっているが、本質はエッセイ。それも、「これを読んだからこう思った」ではなく、エッセイのテーマと合っている本や作品を途中で紹介するというもの。

    最初の数篇は正直なところ、何だこりゃ?だ。エッセイと書評が全く混ざり合わず、エッセイの途中に約1ページのあらすじが書かれる。その後「寂しい話だ」などと一言二言感想を書いておしまい。学生でももっとまともな感想文を書きそうな感じ。

    とはいえ、そのあらすじまでのエッセイ部分はプロの腕だけあって、家族のこと、聞いた話などをごく自然に取り上げて、面白おかしく料理している。群ようこらしい。

    ただなあ、この人のエッセイってなんかキレが悪いんだよなあ。母親の悪口が一番おもしろいっていうのがね。

  • '97.3読了。
    作者お薦め本シリーズ3作目。エッセイはおもしろいが個人的に読みたい本はなかった。

  • 読書エッセイ。割と有名どころの作品を取り上げているので読んでいるもののほうが多かった。群さんは昔っからずっと男っ気ない方なのね。面倒くさいとかなんとか。気持ちはわかる。「叔母梅木久子」は重い話だな。我を通して大多数の人間とは違う道を進んでいても、結局誰かと比べずにはいられない心象がなんとも悲しい。読んでみたい。
    一番笑ったのは最後の渡辺一夫『ある老婆の思い出』。
    作品の紹介というよりかは群さんの知り合いの方の介護のお話がほとんどなんだけど、介護している方は本当に大変なんだろうけど、ばあさんのとぼけた口調と行動がなんか可笑しい。普段は「ばばあはお腹が減ってないからいらないよ」なんて言ってほとんどものを食べないのに検査で絶食し始めたら腹が減って死にそうだとわめいたり、あげくドロップを頬いっぱいに詰め込んだり。老人って不思議だなー。子どもに返るとはいうけど、やはり年嵩の頑固さや習慣は残るから余計ややこしくて奇妙なんだろうな。

  • こういう感覚をこう言語化できるんだ!という勉強にとてもいい。そしてぼそぼそ読めて、おばさん同士の井戸端会議をしてるような、わくわくがする。

  • 田山花袋の「少女病」
    宮沢賢治「よだかの星」
    を読んでみたくなりました。

  • 群ようこ、変な人だな。

  • 最初は進みづらいと思ったけど、段々楽しくなった。

    やっぱり「布団」とか宮沢賢治は読むべきか。
    「田紳有楽」、擬人化良いなあ。
    「悦ちゃん」すっごい気になる。「貧弱なエロ」!

    こうやって読書は広がるべきだなあ。

  • この人のブックレビューを読むと手当たり次第に無性に本が読みたくなる。活字への渇望があふれ出てくる。活字好きなら誰もが知っているような作家の作品を紹介しているのに、なぜか全てが新鮮。こういう本読みになりたい。

  • 相変わらず群ようこ。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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