パイロット・イン・コマンド (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101160443

感想・レビュー・書評

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  • 機上の危機、一気読み。

    著者があとがきで述べられているように、たしかに機上を舞台にした物語は数少ないかも。

    それだけにサスペンスとしてはもちろん、お仕事小説としても興味深く読める作品だった。

    エンジン炎上、機長は意識不明とトラブルに次ぐトラブル。
    臨場感溢れる数々の危機はこちらまで息苦しさと恐怖に捕らえられるほど。
    機上のプロとしての瞬時の判断と対応には頭が下がる思いはもちろんのこと、時にはこちらまで安堵感に包まれた。

    心拍数が上がりっぱなしの時間はまさに一気読み。面白かった。

  • 読み終わってからデビュー作?!となるほど文章が上手い。そのまま映画化出来そう。
    濫読するタイプですが、しばらくたっても話のスジがすんなり思い出せるほど面白い。

  • ハラハラドキドキできる飛行機小説。JALの事故があり読み返した。ちょっと飛行機乗るの怖くなるな〜

  • 「拒絶空港」にまとめる。

  • 今でもこのくらいプロ意識の高いCAさんがたくさんいますように。

  • パイロット・イン・コマンド (新潮文庫)

  • こんなことあるの!
    江波くん、トラウマになりそうなくらい大変。

  • 航空サスペンス。
    著者の処女作ではあるが、とても読みやすい。

  • 【本の内容】
    ロンドン発202便は、飛行機好きの小学生、護送される国際犯罪者など、様々な人々を日本へと運んでいた。

    だが成田が近づいたその時、突如、第二エンジンが炎上!

    機長ふたりも倒れてしまう。

    乗員乗客の命は、副操縦士の江波が預かることに。

    経験不足のパイロットは、傷ついたジャンボを無事着陸させられるのか?

    航空サスペンスとミステリを見事に融合させた、内田幹樹の処女作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    「そうなんだ!」

    「飛行機ってそうなってるんだ!」と驚きながら楽しく読めた。

    飛行中の旅客機内で不穏な事件が起こるというストーリーもさることながら、元パイロットだという著者ならではの、飛行機に関する詳しい知識が面白い。

    こう書くと計器や操縦方法といったマニアックなものが思い浮かぶが、この作品では客室にスポットを当てている。

    緊急時の避難の様子、そのときのフライトアテンダントの役割。

    それらが緊迫感のある描写と相まって、非常に面白く描かれている。

    繰り返し出てくる、「避難方法のパンフレットを読んだ人と読んでいない人では、事故の際の死亡率が大きく違ってくる」といった説明にも説得力がある。

    ここまでスリリングに描けるのは、著者の知識はもちろんのこと、その文章力にあるだろう。

    ほとんど体験したことのない出来事を分かりやすく、かつ面白く読ませる。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 元機長が書いただけあって、機内、航空会社の内部事情等の描写は秀逸。エピローグの会社の乗務員に対する仕打ちは悲しい。

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