太ったんでないのッ!? (新潮文庫)

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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101161532

感想・レビュー・書評

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  • 公私ともに名コンビでいらっしゃる、壇さんと阿川さんのかわりばんこ食べものエッセイです。

    お二人のダブルボケ/ツッコミの筆致は、そのおしゃべりそのままに、端正で品がよくて可愛らしいです。序盤の「未練なリゾット」に出てくるお店は、場所もよく知ってる〜。「功成り名遂げたあかつきには、ここで貴婦人のごとくメシを食うのだ!」と誓ってたんですが、シェフのご意向により、惜しまれつつ閉店。しかも私、そうなってない〜。でも中身を読むと、そういう野暮なことで行くお店じゃあなかったんだ!ということがわかりました(笑)。

    阿川さんのエッセイや小説はよく手に取るので、壇さんの筆運びに興味を持ちながら読みました。阿川さんよりもエレガント転びの印象で、阿川さんよりも自虐ネタ度が高いような。「指輪物語」で、ある二人の女優さんの女っぷりを描くさまには感心+笑う!しかも壇さんが好まれるのは「モノではなく、泡のように消える贅沢」であるという…これは名言だと思うー(笑)。

    随所に男性から縁遠い旨の嘆き節もあるけれど(笑)、「…恋人なんてものは、いざというとき、ぜんぜん役に立たないことがあるの。…」という台詞が吉田篤弘さん『それからはスープのことばかり考えて暮らした』にはあるから、それはそれでいいんでないかい?と思いますよ…すっぱりあきらめろ、とは申しませんけど〜。

    「食べもの」とはいっても、ワンコインメニューやB級グルメほぼ無視のラインナップなので、芸能人のおごられメシ(自腹ももちろんアリ)の気楽さととっちゃうと面白さ半減かも…でも、品よくも貪欲なこの口ぜいたくさは、読んでいて気持ちいいですね。ちまちま感を全部吹っ飛ばして、素敵な食事とお酒の楽しさを満喫できるので、この☆の数です。

  • この二人の対談は 微妙な空気が流れていて面白い。
    かたや チョコマカしていて 下町風
    もうひとりは お姫様とみずからいう かまととぶり。

    阿川佐和子がアタマがいいなぁと思ったのは、
    福岡伸一との対談集からであった。
    そして、折に触れて 阿川佐和子の本を読むようになった。
    発想の原点が 意外と面白いのだ。
    それに対して ダンフミ の対応の仕方が、
    大雑把だったり、細やかだったり、暴露したりで
    その鮮やかな 料理の仕方が 絶妙。

    今回の対談集は 食べることに関してである。
    神戸にあるフランス料理 ジャンムーラン
    『フグの白子のリゾット トリュフかけ』
    隠微 なのか 淫靡。いんび。
    ふーむ。食べてみたくなる。

    『贅沢はいけません。贅沢は敵です。
    気をつかい、時間を使い、お金を使ったあげく、
    結局 皮下脂肪と言う形でしか残らないのが、
    贅沢と言うもの』とダンフミはいう。
    『形として残る贅沢ではなく、あぶくとしてきえる贅沢が好き』

    クジラのさえずりのおいしさ。
    ふーむ。これも食したことがない。

    ヴォラーユ。
    クレームブリュレ。
    ワイン(エシェゾー)はグラスによって変化する。

    指輪とは 自分で買うものでなく、贈られるものである。
    『普通』は 人によって違うという指摘は正しい。

    海苔茶漬け、鮭茶漬け、たらこ茶漬け、
    塩昆布茶漬け、広島菜茶漬け、明太子茶漬け、
    漬け物冷や茶漬け、バター茶漬け、納豆茶漬け。
    出汁で煮たカキをご飯にのせ、海苔とワサビをくわえた茶漬け。
    ゴマたっぷりタイさし茶漬け。

    ナマコの醤油煮。
    これは、食べたことがある。ナマコはやはりおいしい。
    沖縄の料理のひとつだ。

    キャビアご飯。レモン汁と醤油を少しかける。
    なかなか キャビアがおいしいとは思えないのだが。
    キャビアよりイクラの方が美味しい。

    ニンニク、香菜、ホヤ、ドリアン。
    シマらっきょ。
    これは、沖縄名物。テンプラがいいなぁ。

    フォアグラムースのすぐりジャムとミントの葉添え。
    チキンの白ワイン煮。

    美味しいと言わずに、美味しさを表現する。

    フルーツの香りがする化粧品。
    フルーツの香りがする石けん。
    フルーツの香りがする消しゴム。
    なぜ、フルーツを使うのだろうか?

    セップ茸、ジロール茸、モリーユ(アミガサタケ)

    トンカツケチャップ丼(阿川家)
    鶏の卵巣と鶏肉の親子丼(壇流)

    独身女性の 食べることに興味を持つ会話は
    なぜか、憎めなくて ほのぼのするのはなぜか。
    夢中になれること。
    それは 食べること。

  • お正月の軽い読み物として読み始めました。はじめは笑いながら読んでいたのだけど、だんだん・・・こう・・・セレブの臭いが鼻についてきて、読んでいても楽しなくなってしまいました。けっしてアガワさんやダンフミさんのせいではございません。ごめんなさい。
    同じ太るなら、そりゃ「フクの白子のリゾットトリュフがけ」とか「エシェゾー」のワイン(?)とか、大トロ、ウニ、イクラで太りたい。白ごはんだけでも充分太ってしまう我が身には、辛い読み物でした。

  • ふくふくと美味しそうな食べ物のエッセイ。
    阿川さんと檀さんが交互に書かれているわけだが、掛け合いの漫才みたいに面白い。
    そして、お二人とも、何というんでしょう、ユーモアとエスプリにあふれた文章。

    本文は、ぜいたくなお料理が多く、トリュフもキャビアもフォアグラも食べたことのない自分としては、へええ…でしたが、文庫版の対談の、お家ご飯のレシピがバンバン出てくるに至って、炊き立てご飯の幻影が浮かび、甘い香りの湯気が鼻孔に染みいってくるような気さえしました。

  • このお二人の話はおもしろいし、おいしそう。
    特別対談に載っていたご飯のいくつかは
    自分でもためせるかなぁ。

    あたしは最後の晩餐は寿司というか刺身がいい。

  • 心に突き刺さるタイトルで、女同士のさっぱり風時々毒あり書簡集。
    読み終わるとお腹が空く一冊。

  • 「友達がいがある」って、死ぬまでに言われたい言葉だなぁ。

  • 相変わらず、仲良し2人の往復エッセイはウィットとユーモアが効いてて素敵。かつ、泡のような贅沢を愛する檀さんの姿勢に憧れを持ってしまう。前回までの作品の方が遠慮なくお互い罵倒しあっていて面白かったが、料理の話がメインと考えればこちらもアリ。

  • この二人と食事に行くと、どう考えても肥えるような気がする・・・

  • 食べることに欲ばりたくなる。

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