ルート225 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.20
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本棚登録 : 417
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101164311

作品紹介・あらすじ

公園に弟を迎えに行って帰ってきたら、家からママがいなくなっていた…。中2のエリ子と中1のダイゴが迷い込んだ、微妙にズレたパラレルワールド。学校もあるし、普段と変わらぬ日常が続いているようなのに、なぜか両親がいないのだ。おまけに、死んだはずの同級生が生きていたり、プロ野球選手がちょっぴり太っていたり。一体どうして?必死で試みる母との交信から二人の軽やかで切ない冒険が始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 『5分前に考えていたことを、君は思い出せるのか?』

    いつ面白くなるのかとページをめくっていたら、気が付いたときには終わっていた。ちょっと癖のある文体でそのノリについていくのが私には難しかった。その時代のノリや感覚を強く反映してしまうと、その時代から離れた今読むと寒く思えてしまうのが残念だと思った。あと50年もすれば味がしてくるのかもしれないが。

    唯一感心したのが、単純なハッピーエンドじゃなかったこと。パラレルものだけど、親と子が離れ離れになる、大事な家族と一緒に居られないって不条理な体験は現実にも沢山ある。問題が起こって綺麗に解決することの方がすくないかもしれない。そう思うと凄くリアリティがある作品だったと思った。

  • すごく読みやすくて、面白かった。
    パラレルはよくあるけど、これは少し他と違って不思議で笑えて、切ない話だなと思った。
    主人公、ダイゴ、マッチョなど登場人物が非常に魅力的。

    読み始めたときはまさかこんな切ない思いをさせられるとは思わず、いい意味で裏切られた素敵な小説だった。

  • パラレルワールドから帰ってこれなくなる姉弟の話。すこくリアリティある、等身大感。ネットで見かけそうな読み物で、ほの怖さがあります……

  • 干支一回り分の再読
    好きの気持ちは変わらない

  • 14と15。謎は解けず。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    公園に弟を迎えに行って帰ってきたら、家からママがいなくなっていた…。中2のエリ子と中1のダイゴが迷い込んだ、微妙にズレたパラレルワールド。学校もあるし、普段と変わらぬ日常が続いているようなのに、なぜか両親がいないのだ。おまけに、死んだはずの同級生が生きていたり、プロ野球選手がちょっぴり太っていたり。一体どうして?必死で試みる母との交信から二人の軽やかで切ない冒険が始まる。

  • 【あらすじ】
    公園に弟を迎えに行って帰ってきたら、家からママがいなくなっていた…。
    中2のエリ子と中1のダイゴが迷い込んだ、微妙にズレたパラレルワールド。
    学校もあるし、普段と変わらぬ日常が続いているようなのに、なぜか両親がいないのだ。
    おまけに、死んだはずの同級生が生きていたり、プロ野球選手がちょっぴり太っていたり。
    一体どうして?
    必死で試みる母との交信から二人の軽やかで切ない冒険が始まる。

  • 『公園に弟を迎えに行って帰ってきたら、家からママがいなくなっていた…。中2のエリ子と中1のダイゴが迷い込んだ、微妙にズレたパラレルワールド。学校もあるし、普段と変わらぬ日常が続いているようなのに、なぜか両親がいないのだ。おまけに、死んだはずの同級生が生きていたり、プロ野球選手がちょっぴり太っていたり。一体どうして?必死で試みる母との交信から二人の軽やかで切ない冒険が始まる。』

  • 現実とは微妙にずれたパラレルワールドに来てしまった姉弟。

    元の世界に戻るために色々と試行錯誤して、最後はちゃんと帰ってこれてハッピーエンド。・・・にはならなかったという事実に驚愕。

    パラレルワールドを扱った話で、もちろん元の世界に戻れないものもあるけど、この物語全体の雰囲気と姉弟のノリからはそれは予測できなかった。
    そんなんで終わっちゃうの!?とは思ったけど、逆にその苦さが良い。普通のハッピーエンドだったらつまらなかったし印象にも残らなかったと思う。

    それにしても姉よ、もっと弟に優しくしてやってくれ。尻に敷かれ過ぎて可哀相。あとデブでさえないマッチョが、すごくいい奴なのが好感持てた。

  • 主人公は中学生の女の子、エリ子。ダイゴという弟がいます。ふとしたことから家に帰れなくなり、道に迷ってしまいます。迷った末にやっと家に戻ってきたと思ったら、そこはどこか違和感のある世界。

    ネタバレはこちら http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120312/1331538627

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著者プロフィール

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。その他の著書に『ルート225』『中等部超能力戦争』『D菩薩峠漫研夏合宿』『編集ども集まれ!』などがある。家族をテーマにした直近刊『じい散歩』は各所で話題になった。

「2022年 『団地のふたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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