江戸学講座 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101164472

作品紹介・あらすじ

能力があり過ぎたため、出世できなかった長谷川平蔵。出張の費用に当てるため、娘を遊女屋に預けて、お金を借りた旗本……。武士たちの出世競争から、治安維持と災害対策、海外貿易まで、二人の人気作家の鋭い疑問に、東大史料編纂所の山本教授が明快に答え、意外な事実が明らかに。手練作家たちも思わず唸った「江戸時代通」になれる話を満載。『山本博文教授の江戸学講座』改題

感想・レビュー・書評

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  • 目から鱗がぼろぼろ。
    時代劇を読むのがさらに楽しみになりそう。

  • NDC210
    [能力があり過ぎたため、出世できなかった長谷川平蔵。出張の費用に当てるため、娘を遊女屋に預けて、お金を借りた旗本…。武士たちの出世競争から、治安維持と災害対策、海外貿易まで、二人の人気作家の鋭い疑問に、東大史料編纂所の山本教授が明快に答え、意外な事実が明らかに。手練作家たちも思わず唸った「江戸時代通」になれる話を満載。]


    目次
    1 武士と奥女中のサバイバル・ゲーム(奥女中は憧れの職業(山本博文;宮部みゆき)
    現代顔負けの就職戦争(山本博文;逢坂剛)
    大名・旗本の出世競争(山本博文;逢坂剛)
    勤番武士の日常生活(山本博文;宮部みゆき))
    2 治安維持と災害対策(八百八町の犯罪白書(山本博文;宮部みゆき)
    明暦の大火―そのとき江戸は(山本博文;逢坂剛;宮部みゆき)
    安政の大地震―そのとき江戸は(山本博文;逢坂剛;宮部みゆき))
    3 旅と海外貿易(武士の転勤・公務出張(山本博文;逢坂剛;宮部みゆき)
    お伊勢参りは一生に一度(山本博文;逢坂剛;宮部みゆき)
    錯国の意外な実態(山本博文;逢坂剛))

    著者等紹介
    山本博文[ヤマモトヒロフミ]
    1957(昭和32)年、岡山県生れ。東京大学大学院修了。東京大学史料編纂所教授、東京大学大学院情報学環教授を兼任。『江戸お留守居役の日記』で、日本エッセイスト・クラブ賞受賞

    逢坂剛[オウサカゴウ]
    1943(昭和18)年、東京生れ。作家。『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞

    宮部みゆき[ミヤベミユキ]
    1960(昭和35)年、東京生れ。作家。『火車』で山本周五郎賞、『理由』で直木賞、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞

  • 能力があり過ぎたため、出世できなかった長谷川平蔵。出張の費用に当てるため、娘を遊女屋に預けて、お金を借りた旗本……。武士たちの出世競争から、治安維持と災害対策、海外貿易まで、二人の人気作家の鋭い質問に、東大史料編纂所の山本教授が明快に答え、意外な事実が明らかに。手練作家たちも思わず唸った「江戸時代通」になれる話を満載。『山本博文教授の江戸学講座』改題。
    (2007年)
    --- 目次 ---
    第一章 奥女中は憧れの職業
    第二章 現代顔負けの就職戦争
    第三章 大名・旗本の出世競争
    第四章 勤番武士の日常生活
    第五章 八百八町の犯罪白書
    第六章 明暦の大火――そのとき江戸は
    第七章 安政の大地震――そのとき江戸は
    第八章 武士の転勤・公務出張
    第九章 お伊勢参りは一生に一度
    第十章 鎖国の意外な実態
    各テーマがよくわかる本

  • 気鋭の人気作家二人が東大史料編纂所の山本博文氏から江戸の実態のレクチャーを受けるという構成。
    作家二人の質問どころが、どれも著作の取材みたいで、ネタの拾いどころを探すのを見ているようで面白く読めた。
    もちろん江戸ネタも豊富で、時代劇を読んだり、見たりするのに、あらかじめこの本を読んでいたら、5割増しで楽しめるんじゃないかと思う。

  • 旗本の上下関係がわかると時代劇の楽しみ方も変わる。明暦の大火の原因が疑わしい、旅の費用など薀蓄もふんだんに織り込まれている。2018.5.21

  • 2017.08.05読了
    楽しい楽しい!
    江戸時代の小説やドラマがより楽しく見られます。

  • 江戸時代の社会構造や文化について、対談形式で解説した書(雑誌「歴史街道」の数回にわたる鼎談を纏めたもの)。
    時代小説のに必要なベーシックな知識満載。川路聖謨が出世のために涙ぐましい努力をしていた、長谷川平蔵は能力がありすぎて妬まれたために出世できなかった、江戸の町奉行になるのが旗本の出世の頂点、景気が悪くなると放火が増えた等々、知らないことが多かった。

  • 語り手の山本先生とお二人の作家さんの質疑応答、といった形の本です。聞き手も一流なので、わかりやすくとても勉強になることばかりです。このテの本の中では出色の読みやすさでした。

  • 唐突に「江戸時代のことが知りたい」と思い、何冊か買った中の一冊。

    私が知りたいと思ったのは庶民の生活の方だったのでちょっと違いましたが。

    宮部さんは対談でも人柄がいいのがわかる感じがしました。

  • 平成26年11月1日、初、並、帯無
    2014年11月1日、松阪BF

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著者プロフィール

1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを勤めた。1992年『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書は『寛永時代』(吉川弘文館)、『日本史の一級史料』(光文社新書)、『歴史をつかむ技法』(新潮新書)、『流れをつかむ日本の歴史』『武士の人事』(角川新書)など多数。NHK Eテレ「知恵泉」を始め、テレビやラジオにも数多く出演した。2020年逝去。

「2022年 『角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全16巻+別巻4冊定番セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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