目覚めよと人魚は歌う (新潮文庫)

  • 新潮社 (2004年10月28日発売)
3.19
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本棚登録 : 246
感想 : 37
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  • 本 ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101164519

感想・レビュー・書評

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  • 完全にタイトル買いしたが良かった。
    かっこよくて情緒的な本だった。夢と現実が混ざり合って何がなんなのかわからないけど、わかる、と思った本だった。読んで良かった。
    また人魚に呼ばれたら読みたい。

    ちなみに古本屋で買ったのだがら前の持ち主の2002年のスキー旅行の写真が挟まってた。えもい。

  • どこが素晴らしいのか不明。
    つまんない。
    三島由紀夫賞受賞作

  • 陣野俊文の授業で扱われていたので。
    角田光代の解説が見事で他に言うことがない。
    タイトルの意味はわからず。

  • ちょっと風合いの違うロマンティックを感じる…何なんだろうな…

  • 世俗と離れて暮らす中年女性の家に、恋人とともに逃亡してきた日系ペルー人の若い男性。心の支えを失った者同士が繰り広げる濃密な3日間を描く。

    強烈に愛した人への思いを忘れられない女性と、日系ペルー人として日本人にもペルー人にもなりきれずアイデンティティの欠落に悩む青年。埋められない空洞を抱えた二人が、サルサのリズムに乗って踊る様は、南米が舞台の映画でも観ているかのようだ。
    それも、開放的な明るさではなく、むせ返るような暑さとうんざりするような閉塞感、熟れきって停滞する倦怠感というような。かつて観た映画『予告された殺人の記録』を思い出した。

    内に残り続ける女性と、不安ながらも外に踏み出す男性との対比もいい。
    作者のまだ青いけれど確かな言葉の積み重ねに、現実と幻想とが入り交じった場所に心が連れ去られるのが心地よく、才能を感じる一冊だった。

  • 【213】

  • とにかく読みにくい。誰一人登場人物に共感できないけれど、圧倒的な筆力でぐいぐいと引き込まれてしまう。偏執的で気持ちが悪い人物しか出てこないし、得体のしれない気持ち悪さがずっとつきまとっていて、不快なんだけど読むのをやめられない。この違和感はなんだろうとモヤモヤしながら読み終える。
    角田光代さんの解説が個人的にとてもしっくりと来た。異国への旅とは全く思わなかった、気持ち悪い他人の夢に悪酔いさせられているようだったけど、それでもこの異様さを描けることは秀逸な筆力なんだと思う。

  • 川崎から静岡の丘の上へ。逃げてきたカップルと擬似家族を楽しむ関係。どろどろと熱帯の暑さと記憶の混淆、暴発寸前の感情と溶け合い、そして、サルサが聞きたくなる。

  • 早稲田。三島賞、野間文芸賞。

    冒頭からめっちゃ「文学」してる。

    伊豆高原。疑似家族。ペルー人、サルサ。

    ふーん。ぼやんとした読後感。

    「読んでも得しなかったなー」が本心。

    良くも悪くも文芸誌に載ってるような作品。

    もう星野さんの本は読まないだろうな。

    合縁奇縁。それが無かった。

  • う~~ん、難解な小説。
    タイトルの意味は??

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著者プロフィール

1965年、 アメリカ・ロサンゼルス市生まれ。88年、 早稲田大学卒業。2年半の新聞社勤務後、 メキシコに留学。97年 「最後の吐息」 で文藝賞を受賞しデビュー。2000年 「目覚めよと人魚は歌う」 で三島由紀夫賞、 03年 『ファンタジスタ』 で野間文芸新人賞、11年 『俺俺』 で大江健三郎賞、15年 『夜は終わらない』 で読売文学賞を受賞。『呪文』 『未来の記憶は蘭のなかで作られる』 など著書多数。

「2018年 『ナラ・レポート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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