女たちよ! (新潮文庫)

著者 : 伊丹十三
  • 新潮社 (2005年3月2日発売)
3.69
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  • レビュー :99
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167329

作品紹介

日常の振る舞いにこそ、その人となりは現れる。スパゲッティの召し上がり方、アルコールの嗜み方、サラダの本格的な作り方、クルマの正しい運転法、セーターの着こなし方、強風下でのマッチの点け方、そして「力強く、素早く」の恋愛術まで。体験的エピソードで描かれる実用的な人生論風エッセイ。真っ当な大人になるにはどうしたらいいのか?そんな疑問を持つ「男たち」へ-。

女たちよ! (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 歳の離れた女ともだちに「何か読むものないかね?」と尋ねたところ、
    「これならありますわよ」と渡された懐かしき本を三十年以上ぶりに再読する。
    気障ったらしい文章もここまでくると、気に障らず逆に心地よくなくなるから不思議なものである。若かりしころ、本書にならってスパゲティをアル・デンテに茹でバターをからめて「スパゲティ・ア・ラ・ブーロ」を作り、これが本当の味なのか!と思ったのは懐かしきも恥ずかしき思い出であります。
    「ああ、僕もこんな気障な男になりたいものだね」と言うと
    「あら、十分気障ですわよ」と女ともだち。
    おやおや、喜んでよいのかね、嘆くべきなのかね。

    ・・・という下手なパステーシュはやめて、10代半ばで読んだときは、ダンディでいるのは、なんとも面倒くさいものだな、と呆れてたもの。こんな面倒くさい親父にはなりたくない、と思いながら、密に憧れ、影響は受けたんだろうなあ、と実感。
    とはいえ、この伊丹十三のような「好き/嫌い」をはっきり表明することができないでいる、のは残念ではあるが・・・。
    この本を映画化したのが「たんぽぽ」で、この本の気障な伊丹十三を本人が演じたのが、「ドレミファ娘の血は騒ぐ」だと思う。
    先の女ともだち、この本を母親から中学生のときに、読みなさい、と渡されたそう。いい趣味です。

  • スパゲッティの食べ方・作り方、辛いものを食べた時の対処法、男女のお酒の付き合い方、セーターの着こなし方等、日常の振る舞いについて短いものだと1頁ほどで書かれた伊丹十三的人生論。

    伊丹氏ご本人が経験したエピソードを交え、「こうなんだよ覚えといて」「このほうがいいと思うんだよね」といった人生プチ教訓が綴られています。押し付ける様子はなく、あくまでも口調は気兼ねなく軽く、私はそれを粋だと思いました。そしてその美学は一貫して本物志向です。
    物事に対する姿勢のひとつひとつが、自分というものを作り上げている――これから先、私自身もこの「私」という容れ物に様々な知識や経験を詰め込んでいきたいと思います。

  •  気がつけば最近あまりレビューを書いてなくて、この本も今年の5月、もう五ヶ月も前に読了してたものです。なので記憶がちょっとアヤシいところがあるかもしれません。

     先に言っておきますと、すごくお薦めな本です。面白いです。ぜひ読んでほしいです。僕はブックオフで前作の『ヨーロッパ退屈日記』と一緒に買いました。(どちらも105えんでした)
     なので★5でもよかったのですが、前作と比較してしまうと好きなのは前作の方だったので、相対的にこちらを★4にしました。以下、その理由を書いていきますね。

     わかる方にはわかってもらえると思うんですが、音楽でも映画でも1作目が良いことってけっこうあります。映画の場合は初期作に全てが詰まっていたり。音楽だと、1枚目のアルバムは荒削りだけども出し切っている場合が多い気がします。そして2枚目は表現力は上がるけれども安定する。

     下に引用しましたが、伊丹さん本人もこの本の中で書いてます。サラダに使われる野菜の野趣、生き生きとしたうまさ。不完全であることのよさ。
     1作目の『ヨーロッパ退屈日記』の方が読みづらいけども、荒削りで不完全な面白さは優っていたような気がします。2作目は読み易いし内容も充実しているけど、好みで言うと1作目の方かなと。
     最初に読むならこの『女たちよ!』の方が読み易くていいかもしれませんね。

  • 再読

    母の本棚にあった単行本の背表紙を見て
    「なんか革命っぽいお話なのかな・・・」
    と思っていたものの、ある日パラパラしてみたら、というのが、
    この本との出会いだったような気がするけど
    どうも思い出せない。
    しかし、母の本棚のタイトルを眺めていたことと、
    「これ、子供の時に読んだことある」というのだけは確かだ。

    約半世紀前に書かれた色褪せない名エッセイ。
    内容もさることながら、この文体。
    洒脱で、とっつき易いのに骨太で、リズムとユーモアがあって。

    私が子供のころは「大人の男の人」というのが確かにいたのだ。

  • 伊丹十三のエッセイ。まだ途中。
    今のとこグルメなおじさんの小言。

  • 大大大大大スキな本。ロスに旅立つ男友達にあげた。

  • なんで今まで読まなかったか…と後悔。この本物志向は、本物だ…
    この時代にスパゲッティのゆで方(アルデンテ!)を伝授。
    特に印象に残った箇所を引用。
    P70「すぐれた舌を持っている人は、これから作ろうとする料理をどういう味にするか、にはっきりしたイメージを持っている。イメージがあるから途中の段階でだんだん味を整えていくことができる。」
    P139「音楽を聴く上になによりも必要なのは、謙虚で素直な心、美しく、純なるものをもとめる心、音楽によって慰められたいという、魂の底からの願いであって、再生音のよしあしなど末の末の話だ」
    (↑大学時代~社会人初期のわたしにとって、ブラームスの3番がこれであった。)
    P242 二日酔いについての文章と、イラスト、気持ち悪い…!
    P246~247 カルボナーラの作り方が載ってます。ローマの、労働者の食べ物なんだそうな。

  • こんな男の人になりたい!(私は女だけども)

  • 誰かのオススメで手に取る。1975年に書かれたエッセイ。
    何年もたつのに、人の楽しさ、辛さは変わらないのだなあ。と変に感心。

    自家製マヨネーズを作ってみようかな。

  • 2916.10.29 読了

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