人生激場 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 271
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167534

感想・レビュー・書評

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  • 「しをんのしおり」を読み終わって、次は少し間を開けようと思ってから1年も経っていた。
    最初のネタは「最近仁丹を食べるオッサンを見ない」というもの。
    2002年のエッセイだから20年前には仁丹は瀕死状態だったようです。
    しおんさん25歳くらいの時にこの状況では、今の若者は仁丹を知らないでしょうね。

    と、いきなり心をつかまれたと思ったら、しをんさんの術中にハマっていた。
    「掲載誌が週刊新潮で購読層は中年男性が中心ということで、初回ネタは「仁丹」にしてみた。私ったら気配りの達人じゃなかろうか」
    と書いてあった。
    まったく、私はしをんさんの手のひらの上でいいように転がされている。
    だが、転がされ具合が何とも心地よいのだ。

    「チョンガーって知ってる?」なんて会話も出てきた。小説を読んでいたら出てきた言葉で意味が分からなかったらしい。
    日常を語るエッセイは、後から読むとその時代の様子も見えてきて懐かしさが湧いてくる。

    同会社のバスの運転手さんが、すれ違いざまに手を上げて挨拶を交わす。
    そんな習慣が確かにありました。これも20年前にはなくなっていたんですね。

    1年ぶりに読んで、やっぱり三浦しをんさんのエッセイは破壊力というかパワーが半端じゃない。
    次は「夢のような幸福」だ。
    今年中に、「乙女なげやり」「桃色トワイライト」も読んで2005年までの三浦しをんさんをクリアしておきたい。

  • 三浦しをんのエッセイ。
    歯に衣着せず、バシバシ切る表現も多いが、むしろ潔い感じで面白い。
    特に"我らが子宮防衛軍"が面白かった。

  • しをんさんワールド炸裂!!

    楽しい♪のは、変わりないが、欲を言うと・・・最近のエッセイの方が好きかな。


    弟さんの登場率が低いから・・・かも(゜o゜)

    • しをん。さん
      はい!
      しをんさんのエッセイは特に面白くて魅力的で・・・。
      確かに、図書館でも人気で足を運んでも置いていないと気が多々で…。
      図書館を梯子し...
      はい!
      しをんさんのエッセイは特に面白くて魅力的で・・・。
      確かに、図書館でも人気で足を運んでも置いていないと気が多々で…。
      図書館を梯子したりします(笑)

      こちらこそ、お願いします♪
      2012/11/28
    • 山本 あやさん
      最近しをんさんの本がすごく好きで、この本も買ってあるので
      同じ本を読めてとってもうれしいです♡
      しをんさんの文体楽しくて読む前からわくわくし...
      最近しをんさんの本がすごく好きで、この本も買ってあるので
      同じ本を読めてとってもうれしいです♡
      しをんさんの文体楽しくて読む前からわくわくしますよね♪

      フォローしてくださってありがとうございましたっ。
      これからよろしくお願いします[*Ü*]♡
      2012/11/30
    • しをん。さん
      しをんさんの本、特にエッセイが楽しいですよね~♪
      わくわくする気持ち、凄くわかりますヽ(^o^)丿
      図書館で予約したしをんさんのエッセイを受...
      しをんさんの本、特にエッセイが楽しいですよね~♪
      わくわくする気持ち、凄くわかりますヽ(^o^)丿
      図書館で予約したしをんさんのエッセイを受け取る時顔が綻びますから(笑)

      こちらこそ、フォローをしていただき、その上コメントまでありがとうございます(●^o^●)

      こちらこそ、よろしくお願いします(^^♪
      2012/11/30
  • 『週刊新潮』で連載していたエッセイをまとめた1冊。
    雑誌の購読者層と思われる世のおじさまたちを意識しつつ書いていたようですが、水着から乳パッドがはみでていた話などを赤裸々に書いちゃうしをんちゃんが大好きだなぁ、と思うのです。

    再読ですが、鋭い観察眼とたくましい妄想力、そしてそれをおもしろおかしく読ませるセンスに脱帽です。
    この豊富な語彙と言葉選びの巧みさは、長年の膨大な読書(マンガやBLものも含む)の賜物なのでしょう。

    しをんちゃんのお友達はおもしろい人が多い、と思っていたのですが、しをんちゃん自身も人のおもしろさを引き出すのが上手なんだろうな、と感じました。
    きっとお酒飲みながら話してるときなんて、エッセイ以上に(いい意味で)あけっぴろげな人なのだろう。
    ううん、楽しそうだ~!

  • この人の日常といったら、なんとおもしろいことに溢れているのでしょう!三浦しをんさんの感性によっておもしろくなっているのか・・・?(笑)下ネタやらなんやら赤裸々すぎやしないかっ!?でもおもしろいです。噴き出しちゃうんで電車の中では読めません(笑)

  • しをんさんのエッセイ2作目です。
    「しをんのしおり」→「人生激場」

    相変わらず、この方の妄想と文章の表現力が大好きです。

    「銀玉はどこへいった」「アリバイがない」とか序幕の話が特に好きで、最初から心をがっりち握られました。

    ちょっと、漫画の話になると、あぁ~って感じですが、でもこの文章表現が好きなので、ちゃんと読めます。
    つくづく、同じ趣味の友達がたくさんいてうらやましいなぁと思います。

    目の付け所、考え方がやっぱり面白いです。

    • おくダマさん
      こんにちわー^^いつもありがとうございます。
      漫画の話はかなりディープですね~。ホムラsan同様に追いかけていきましょうね♪
      こんにちわー^^いつもありがとうございます。
      漫画の話はかなりディープですね~。ホムラsan同様に追いかけていきましょうね♪
      2012/10/16
  • すごい。
    当時の作者と同年代の自分、スマホが普及するよりもかなり前に書かれたエッセイで、今の社会と全く違うのに全然共感できた。
    「三浦しをん」デビューを果たした。

  • 大好き、三浦しをんのエッセイ集。
    おそらく年齢的に近い処にいるんだろうと思うんだけど、なんというかすっとこどっこい感がたまらなく面白い。

    小説は綿密に構成しているだろうに、エッセイは思ったままを書いている(風)で、このギャップがまたたまらん。

    サクッと読めてオススメ。

  • 面白い~!!良い作家さんにまたまた出会いました。しをんsan。本名だったんですね。もう名前からハマる予感がしてました。たくさんたくさんお気に入りありましたが、中でも、「宇宙ステーション建設よりも先になんとかしてほしいこと」、「カモメの郵便配達~クワー」、「洗剤のCM」、妄想に登場する人物の名前(仮名)。あたたかい挿絵も素敵です☆

    ☆Special Thanks☆
    http://booklog.jp/users/barner/archives/1/4101167532

    • Barnerさん
      まだまだディープな話も多いですが、これからもしをんさん開拓していきましょう☆

      洗剤のCMは、YouTube見てみると、もっともっと共感...
      まだまだディープな話も多いですが、これからもしをんさん開拓していきましょう☆

      洗剤のCMは、YouTube見てみると、もっともっと共感できますよ。
      2012/10/18
  • 妄想炸裂にたくさんの元気をいただいたので、これはもう網羅するしかないなと思い購入。

    当時、新・愛の嵐を私も観てたので妙に高鳴ったり(笑)やはり期待を裏切らない面白さでした。

    私はしをんさんを始め、東原アキ子先生(海月姫の最後の実録漫画とか)とか西原理恵子さんの裏表ない感じが好きなんだなぁと思います。大好き。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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