風が強く吹いている (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 10412
レビュー : 1628
  • Amazon.co.jp ・本 (670ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167589

作品紹介・あらすじ

箱根駅伝を走りたい-そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく…風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」-純度100パーセントの疾走青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • 自分がハマりそうな小説って
    読んでる途中で
    一瞬にして解るって感覚ないですか?

    『あっ、俺今、
    スゴいの読んでる…』

    って。

    もっと言えば、
    初めの1ページや
    冒頭の描写だけで
    自分がこの小説を
    『好きになる予感』って
    解るんですよね。


    この小説も
    「鶴の湯」の銭湯から始まる
    書き出しからしてもう、
    吸引力のある文体で
    一気に惹きつけられたし、

    これから始まる物語の期待に胸が膨らむ
    素晴らしい導入部だと思います。


    主人公ハイジの思惑で集められた
    竹青荘に住む10人の素人選手が、
    箱根駅伝を
    たった半年の期間で
    目指すことになる
    胸を打つストーリー。
    (もうこの気概ある設定だけでワクワクしてくるし♪)



    自分も中学時代
    陸上部だったし、
    今もボクサーなので
    走ることは欠かせません。


    ランナーは孤独です。

    だけど走ることを
    体にインプットした人間にしか
    分からない感覚って
    確かにあるんです。


    足を前に踏み出すだけで
    世界が変わる感覚。


    両耳をすり抜けていく風の音。


    街や花や空気の匂い。

    その時間にしかない
    この星の奇跡の色を感じられるのも、
    走る者の特権です。



    人はなぜ走るのか?


    一生に一度くらいは
    本気になってみたいから。


    生きてるって意味を
    実感したいから。


    昨日までの
    ふがいない自分に克ちたいから。


    人の数だけ理由なんて
    あるんだろうけど、

    生きるってこと自体が
    何かを越えてゆく
    『強い姿勢』なんだって
    思い知るためにも、

    人はいつか、
    走り出さなきゃならない。

    いらないもの、
    ごちゃごちゃしたもの、
    余計な考え、
    全てすっきり削ぎ落として、

    清いまでに
    シンプルな『核』になるために。


    人は走ることで、
    自分にとって
    本当に大事なものが何かが
    分かるような気がします(o^-^o)


    リアリティがないという批判的な声も聞くけど、
    しをんさんが伝えたいことは
    そこなんだろうか?


    何かを越えようとする
    『意志の形』や
    『生きる姿勢』の
    在り方を示した作品だと
    自分は受け取ってます。


    どんな突拍子のない設定だったとしても


    どれほど心が動いたかによって
    人間は作られていくし、
    小説の醍醐味は
    そこだと思う。


    そういう意味で
    これほど心動かしてくれる小説は
    そうそうないと思うんだけど
    どうだろうか。

    • 円軌道の外さん

      ayakoo80000さん、
      はじめまして!

      フォロー&コメントありがとうございます(^O^)


      おおーっ!!
      ...

      ayakoo80000さん、
      はじめまして!

      フォロー&コメントありがとうございます(^O^)


      おおーっ!!
      フルマラソン参加ですか〜っ!!

      なんてアクティブな(笑)


      けどその勇猛果敢な精神大好きっス(^_^)v

      走るって人生と似ていて、
      誰かと競争しているようでも
      ホンマは相手は
      自分自身なんですよね。

      昨日の自分に
      勝つか負けるか、

      それだけ。


      そこがシンプルでいて
      真理を突いてるなぁ〜って
      自分は思ってます☆


      また大会終わったら
      結果教えてくださいね(笑)

      陰ながら
      全力で応援しますよ!(*^o^*)


      2012/11/29
    • nico314さん
      円軌道の外さん、コメントありがとうございました。

      三浦さんの本はまだ2冊読んだだけですけど、次はこれがいいなと思っています。

      あ...
      円軌道の外さん、コメントありがとうございました。

      三浦さんの本はまだ2冊読んだだけですけど、次はこれがいいなと思っています。

      あれも読みたい、これも読みたいと思いますが、読むスピードが追いつきません。
      でも、楽しみがたくさんあると思えば、幸せですよね!!
      2012/12/22
    • 円軌道の外さん

      nico314さん、
      ありがとうございます!


      ちょうど新年はリアルな駅伝があるし、
      相乗効果で感動できると思うんで(笑)...

      nico314さん、
      ありがとうございます!


      ちょうど新年はリアルな駅伝があるし、
      相乗効果で感動できると思うんで(笑)
      是非是非読んでみてくださいね(^O^)


      あはは(笑)
      自分も読みたい本だらけで
      ずっと追いつかない状況やけど、

      次どれにしようかって
      読みたいリストから
      選んでる瞬間って
      至福のひとときですもんね(笑)


      読みたい本がない状態より
      絶対いいですよ(^_^)v


      流行り廃りなんて関係なく、
      自分のペースで
      自分だけの『好き』を
      沢山見つけていってくださいね♪


      2012/12/31
  • 食事は腹八分。酒量は少し減った。
    映画館では九十分を過ぎたあたりで腰とお尻が痛くなる。
    そして文庫本は三百ページ弱を息切れしながら読むのがやっと。
    そんな僕が六百七十ページもの長丁場を、途中で給水ポイントをいくつか挿みながらも一気に駆け抜けることができた。
    面白過ぎて、笑って、泣いた。
    読書で、比喩ではなく目頭が熱くなったのは本当に久しぶりだった。

    二月も末というのに正月のはなしで恐縮だが、新年一発目の読書は何にしようかと考えたところ、時節柄、箱根駅伝だろうという単純な理由でこの本に決めた。

    冒頭の銭湯のシーンから心を掴まれた。
    陸上の物語の導入が、風呂上がりのドテラ男と左官屋って、おい。
    突然、二人の脇を通り抜けて逃げ去る万引犯。
    左官屋の自転車を奪い追いかけるドテラ男。
    その走りの臨場感。

    誰かが言っていた。
    世の中には二種類の物語しかない。
    人が穴に落ちる物語。そして、その穴から這い上がる物語。
    『風が強く吹いている』は確実に後者だ。
    個性的な面々が集まる弱小チームが大会を目指して勝利する。
    そんな都合のいいはなしがある訳がない。
    そうプロットだけを云々いうのであれば、僕らはシェイクスピアの戯曲とグリム童話だけを読んでいればいい。
    それではあまりにも寂し過ぎるし、もったいない。
    だって、三浦しをんは物語の神様に祝福されているのだから。

    彼女の書く物語には匂いがある。
    汗の匂い。生活の匂い。そう、人間の匂い。

    「きみ、ルームランナーが欲しいって言ってたでしょう。さっき実家に電話したら、納屋にあるって」
    (中略)
    「田舎の家では、マッサージチェアとルームランナーとぶらさがり健康器が、たいてい埃をかぶっているものなんだよ」

    笑ってしまった。

    文庫版の表紙もいい。
    スポーツウォッチとハイテクシューズを着用し襷をつなぐランナーも、山口晃が描くと仏画の韋駄天のようだ。
    「ランナーズ・ハイ」という言葉があるが、走りを極める人間にしかわからない涅槃の境地というものがあるのだろう。

    この物語の登場人物たちは、みな戦っている。
    陸上競技における勝利というものが、表面的な順位や結果だけではなく、それぞれの心の内にあるのだと教えてくれる。
    駅伝にまったく興味がなかった僕が、今年はテレビ中継に見入ってしまった。
    ちょうどリアルタイムに小説とリンクしていた小涌園前ではこぶしを握った。
    きっと来年からは箱根駅伝を欠かさずに観るだろう。
    物語の神様に動かされている自分に、少し驚いている。

    • まろんさん
      kwosaさん☆

      そうですね、まだまだ寒いので
      お風呂あがりにレビューを書くときには、必ず服は着てください(笑)
      逆に、湯船で考え込みすぎ...
      kwosaさん☆

      そうですね、まだまだ寒いので
      お風呂あがりにレビューを書くときには、必ず服は着てください(笑)
      逆に、湯船で考え込みすぎて、のぼせないように気を付けてくださいね!
      2013/02/22
    • koroskさん
      はじめまして。
      私もこの本を読んだ翌年から、欠かさず見るようになってしまいましたよ・・箱根駅伝。
      素晴らしい本は人生までも豊かに変える力...
      はじめまして。
      私もこの本を読んだ翌年から、欠かさず見るようになってしまいましたよ・・箱根駅伝。
      素晴らしい本は人生までも豊かに変える力がありますね。
      2013/05/29
    • kwosaさん
      koroskさん

      コメントありがとうございます。

      箱根駅伝にはドラマがある!
      と、いろいろな方がおっしゃっていましたが、以前はピンときて...
      koroskさん

      コメントありがとうございます。

      箱根駅伝にはドラマがある!
      と、いろいろな方がおっしゃっていましたが、以前はピンときていませんでした。
      『風が強く吹いている』を読んで、それを踏まえて観戦すると格段に面白くなりました。

      >素晴らしい本は人生までも豊かに変える力がありますね。

      本当にそうですね。
      これからも素敵な本にたくさん出会いたいものです。
      2013/05/31
  • 三読目。
    箱根駅伝の予選会をテレビで見て、寛政大学のことを思い出した。
    思い出してしまったらもうダメ。
    竹青荘の10人に会いたくて会いたくて…。
    仕事が忙しくて元気がほしかったこともあり、ゆっくりゆっくり読んだ。

    この物語は本当に美しいと思う。
    心から美しいと言えるものが描かれている。
    それは人の心。
    竹青荘のメンバーの心は美しい。
    彼らが走る姿も、悩みも、絆も、そして無限に広がる未来も輝いている。
    好きだなぁ。
    通勤電車の中で涙ぐんでしまった。
    あまりにも優しくて、格好良くて、すごく幸せな気持ちになれたから。

    きっとまた負けそうになった時に読むと思う。

    • nico314さん
      takanatsuさん、こんにちは!

      私もこの本、本当に大好きです!
      どこを切り取っても、必ずグッとくる瞬間を含んでいて、
      誰もが...
      takanatsuさん、こんにちは!

      私もこの本、本当に大好きです!
      どこを切り取っても、必ずグッとくる瞬間を含んでいて、
      誰もがかけがえのない大切な人だと肯定的な気持ちを呼び覚ましてくれます。

      手元に置こうかしら。
      2014/11/12
    • takanatsuさん
      nico314さん、コメントありがとうございます!
      「どこを切り取っても、必ずグッとくる瞬間を含んでいて、
      誰もがかけがえのない大切な人...
      nico314さん、コメントありがとうございます!
      「どこを切り取っても、必ずグッとくる瞬間を含んでいて、
      誰もがかけがえのない大切な人だと肯定的な気持ちを呼び覚ましてくれます。」
      仰る通りだと思います!
      読んでいると本当に幸せな気持ちになれます。
      私も頑張らなきゃ!という気持ちにもなります。
      定期的に(でも大体年末年始あたり(笑))読んでしまう本です。
      「手元に置こうかしら。」
      スペースの関係とかで悩むところですよね…。
      もう一回読もうと思った時にまた読みたいかで判断されては如何でしょうか?
      私の場合は悩んでも2回目がなかなかやってこないこともよくあるので…。
      2014/11/13
  • 古いアパート、竹青荘(実は大学の陸上競技部の合宿所だった!)に住む清瀬くんの目の前に現れたランナー、走(かける)クン。
    清瀬は今まで待ちわびていた最高の仲間を得て、アパートの面々と箱根駅伝を目指す。

    陸上競技を極めるために入学した高校で暴力事件を起こし、大学では陸上をするつもりはなかったのだが、結局走らずにはいられない、走。
    清瀬は脚に古傷を持ち、高校時代の管理される方法とは違うやり方で頂点を目指そうとする。
    1年足らずの期間にほとんど素人の集団で予選会を勝ち抜き、正月の駅伝に出場するなんて、まず無理だと思うのに読んでいると、そんなことがあってもいいな、と思えてくる。
    スポーツの純粋な楽しさや、高みを目指す苦しさと喜びを十分知らない私にとって、登場人物たちが走ることを通して自分と向き合うさまやただただ走ることを愛する姿を追っていくことは、本当に楽しい時間だった。
    先が読みたいのに、読み終えて彼らとさよならするのがもったいなくて、いつまでも一緒に1月2、3日を過ごしていたいと願っていた。

    清瀬の人心掌握術(胃袋をつかむというか)、メンバーを十分理解しその人の持ち味を最大に生かす采配。
    周りの人を認め、決して否定することはない。
    そして、相手を納得させられる言葉を持っている。
    プロデューサーであり、ディレクターであり、優秀な選手である。
    そんな清瀬ですら決して到達することのない高みを目指せる、走。
    走に出会ったとき、清瀬の希望に欠けていたピースがはまった。


    しをんさんは、10人の選手を十分に書き分け、誰もがそれぞれの持ち味を発揮する。
    先に読んだ人に、「誰が好き?」と聞いてみる。
    「みんな、いいよね。うーん。双子かな?」

    私は、誰にしようかと、もう一度考える。
    みんなそれぞれいい。
    互いに認めあい、尊敬できる仲間たち。
    互いに惹かれ、心から信頼できる関係。

    「きみに対する思いを『信じる』なんて言葉では言い表せない。信じる、信じないじゃない。ただ、きみなんだ。俺にとっての最高のランナーは、きみしかいない。」(P582)

    痛みを知り、辛さを乗り越え、人を認め、希望を失わない清瀬くんはもちろん、いい。
    不器用だけれど、きらきら光る突出した魅力を持ち、
    それを求める人の心を捉えて離さない走には憧れをもつ。
    ムサさん、神童。近くにいたら友達になりたい。
    ユキも、ニコチャンも、屈託のない明るい双子も王子も。

    それでも、キングのことが気になって仕方がない。
    小心者でプライドが高く、傷つくことを恐れている。臆病な本性を人に気づかれることすら許せず、明るい人間を装っている。
    普段は見ないふりをしているけれど、きっと私自身の中にある弱さがここにあるから、見過ごすことが出来ないのだと思う。
    彼には、ちゃんと見ていてくれる人がいる。
    私にはどうなんだろう。

    しをんさんが描く人物たちは、誰もが私のお気に入りだ。
    それは、私が憧れ、少しでも近づきたいと願う人や
    自分が到達することのない才能あふれる人、
    優しさにあふれ魅力的な人ばかりだからではない。
    何らかの弱さを持つ人に自分を投影して、
    その人が輝きだすのを待っている。
    ああ、そうなのだ。
    人には、魅力も強みも弱みもあって、存在している。
    かけがえのないあなたこそが大切であると、教えてくれているような。


    「なあ、おまえ楽しいか?ずっと夢だった箱根駅伝に出られて、これから走るんだぞ。なのにおまえ、全然楽しそうじゃないのはなんでだ?」(P554)

    今日も楽しかった。でも、明日はもっと楽しいはず。
    そんな気持ちが湧いてくる。
    人を愛おしく思い、元気が出てくる素敵なお話でした!

    • kwosaさん
      nico314さん

      おはようございます!

      『風が強く吹いている』
      本当にいい本でしたね。
      これが初・三浦しをんさんでしたが、これから追い...
      nico314さん

      おはようございます!

      『風が強く吹いている』
      本当にいい本でしたね。
      これが初・三浦しをんさんでしたが、これから追いかけていくことになりそうです。

      語りたいことはたくさんありますが、

      >今日も楽しかった。でも、明日はもっと楽しいはず。
      そんな気持ちが湧いてくる。
      人を愛おしく思い、元気が出てくる素敵なお話でした!

      nico314さんのこの感想が素晴らしい。
      朝から素敵な言葉をいただきました。
      ありがとうございます。
      2013/04/13
    • nico314さん
      kwosaさん

      コメント、ありがとうございます!
      素敵だといっていただき、うれしいです。

      年度末結構仕事が立て込んで、本を読む...
      kwosaさん

      コメント、ありがとうございます!
      素敵だといっていただき、うれしいです。

      年度末結構仕事が立て込んで、本を読む時間を持つことが出来なくて、
      長いことこの本を抱えていました。
      報われないなぁ、と思う毎日で
      私に負担を強いる人のことを恨めしく思ったりもしました。
      けれど、竹青荘の住人のように多様な人がいる強さを知って、
      自分にとって一見歓迎できる人でなくても、
      まあ、それもありかなと思えるようになってきたんですよ。
      忘れられない1冊になりそうです。
      2013/04/13
    • nico314さん
      iii76385さん

      コメントありがとうございます!
      私もこの本、大好きです!1番と言ってしまいたいけれど、今忘れている1冊があ...
      iii76385さん

      コメントありがとうございます!
      私もこの本、大好きです!1番と言ってしまいたいけれど、今忘れている1冊があったのでは?これから出会う1冊があるのでは?と決意ができないんですけどね・・・。

      先日の全日本大学駅伝や箱根の予選会のときも、この本を思い出しました。再読したいですね。
      2013/11/12
  • 走るために生まれてきたような走(かける)と 、走りたくても走れない苦しみを知るハイジ。ふたりは運命的な出会いをする。
    ハイジに巻き込まれ竹青荘の住人はほとんど素人でありながら10人で箱根駅伝を目指すことに。途方もなく無謀な挑戦が今始まる…。

    10人はそれぞれ魅力的で誰ひとり欠く事のできない存在。彼らの個性をそれぞれ走りの中でうまく表現し、どの区間も間延びする事なく読者を楽しませる。選手の走りと一緒にページをめくる速度も私の胸のドキドキも変化する。

    駅伝選手は孤独だけどひとりじゃない。襷を渡す時の一瞬の繋がり、選手に唯一触れていいその瞬間が私は好きだ。特に走とハイジの言葉の必要もない襷渡しには胸がきゅんとした。2人の友情、師弟関係は最高だった。

    ハイジかっこよすぎる。しばらくはハイジで頭がいっぱいだろうなぁ…

    「俺は知りたいんだ 。走るってどういうことなのか 」その答えはたぶん一生出ない気がする。だからこそ、みんな走る事に魅了されるのだと私は思う。

    10月17日、箱根駅伝予選会の日に読了。
    みんな頑張っていた。ひとり1秒の差…本当に厳しい世界。この本を読んで新しい世界に出会えた。

    • azu-azumyさん
      けいたんさん、こんにちは♪

      私もこの本、大好きです!!
      どんどん引き込まれて一気読みでした。
      けいたんさん、こんにちは♪

      私もこの本、大好きです!!
      どんどん引き込まれて一気読みでした。
      2015/10/27
  •   三浦しをん 著「風が強く吹いている」を読みました。

     個性豊かな10人のメンバーが1年かけて箱根駅伝に向けて突き進む、爽やかな青春小説。

     映画を見てから原作を読んでみたいと思っていました。

     きっと映画では描ききれなかったメンバー10人のそれぞれの個性ももっと知ることができるのだろうと楽しみにして読みました。

     その期待は予想以上でした。

     主人公の走(かける)を始め、箱根駅伝にみんなを巻き込んでいく灰二(はいじ)など、走ることにどんな意味があるのかを問い続けていく姿が見事に表現されていました。

     「速く」より「強く」、その走ることの意味は自分にとっては、まさに「生きる」ことなのだとこの小説を通して強く感じました。

     また、駅伝を目指すことを縦軸に、恋や友情などが横軸に描かれていく展開も目が離せず、自分も青春を味わっているような感覚で読めました。

     自分の青春も終わったわけではなく、これからの人生にも風が強く吹くこともある、今自分ができることは何なのか、とても強い勇気をもらった感じです。

     ありがとう、竹青荘のみんな。

    • HNGSKさん
      初めまして、あやこと申します。
      私もこの作品が大好きでして、コメントを失礼させていただきます。
      走ることを通して、青竹のみんなが成長して...
      初めまして、あやこと申します。
      私もこの作品が大好きでして、コメントを失礼させていただきます。
      走ることを通して、青竹のみんなが成長していく姿がまぶしかったですね。
      2013/11/19
  • 高校時代、将来有望な陸上選手でありながら問題を起こして陸上部にいられなくなった走(かける)は、大学入学後、灰二(はいじ)との偶然の出会いから「竹青荘」に下宿することになる。
    そのハイジの策略(?)で、個性豊かな竹青荘の住人たちと共に箱根駅伝出場を目指すこととなり…。

    日本のお正月の風物詩のひとつ、箱根駅伝。
    個人的には夏の甲子園以上に好きなスポーツイベントかもしれない。
    通常のマラソンではとても走らないようなアップダウンの激しい山道を独りで走りぬかなければいけないという究極の個人競技でありながら、仲間たちの期待と大学名を背負わなければならず、自分が走り切って襷を繋がなければ仲間にも棄権を強いるという究極のチームプレイ。
    毎年テレビの前にかじりついて、颯爽と走る選手に感嘆しつつ、脱水症状で倒れそうな選手の足が一歩でも前に出るように祈り、時間切れで襷が途切れることが無いように必死に応援してしまう。

    本作は、そんな「箱根駅伝」にたった10人(しかもほぼ寄せ集め)の弱小陸上部員が挑む話。
    現実には箱根駅伝は各大学がプライド(とお金)をかけて挑むものであり、ありえないけれど、でも、箱根駅伝が本質的に持っているロマンを思えばこの筋書きにケチをつけるのは野暮だと思う。
    実際、作者は箱根駅伝について詳細にリサーチした上で緻密な物語構成を行ったと思われ、それほど無茶なストーリー運びには感じさせない。

    個性豊かで、それぞれ欠点も持っている登場人物(敢えて言うと、ハイジのキャラ造形が「そこまでできた大学生がいるだろうか?」と少しご都合主義を感じなくもないけど…)たちが、切磋琢磨し走者として、そして人間として成長していく姿が心地いい。
    クライマックスで箱根駅伝を走る彼らの独白は胸にせまってきて、それほどお涙頂戴な内容ではないはずなのに涙が止まらなかった。

    物語の締め方も潔くて良かった。

    蛇足ながら、あさのあつこの「バッテリー」を思い出すなぁと思いながら読了したところ、映画版での走役はやっぱりというかなんというか林遣人だったそうで納得。ジョータとジョージが斉藤兄弟ということも納得(笑)。

  • 三浦さんの著書としては長編だったのでなかなか読む意欲がわかずにいた本です。

    でも読み始めたら、止まらない!。
    余談だが3秒だか30秒で感動を呼ぶという映画音楽が流れる日曜日だというのに空いているカフェで5時間弱、一気に読み終えてしまいました。

    たまたま集ったボロ下宿アパート竹青荘、通称アオタケでは住人が実に大学生らしい生活を送っていた。この10部屋が満員となり、まさかの箱根駅伝を目指すメンバーとなります。

    箱根の山は天下の剣!という有名な文句があるように、日本のお正月の風物詩でもある大会。そこには毎年涙なしでは見られない様なドラマが待ち受けています。私の祖父もここで戦った選手でした。それだけに箱根駅伝は身近なところに当たり前のようにある競技。でも選ばれた精鋭達でさえも苦戦を強いられる場でもあります。

    ボロアパートの暮らしから始まるところは面白かったのですが、プロローグがえらい長く読むのがちょっぴり億劫だと感じましたが、ここはどうしても必要な場面でもありました。

    住人(選手)の1人1人の個性が深く語られていなかったならば、いざ箱根駅伝の各区間を熱く感じることができなかったと思うからです。あまりに過酷なレースを知る余り、転倒!棄権!といった事件の予感もありました。が、そこまでの展開はないものの、その場を間近で目にしているようなドキドキがあり呼吸が苦しくなりながら読了。それでも読み終えてからは清々しい気分になりました。

    ページの多さも手伝ってか、読み終えた満足感は半端なかったです。年末あたりに読んだら、また箱根駅伝が何倍も楽しめること間違いなしです。何かに打ち込むことっていいな。

  • 素晴らしかった。駅伝を実際見た事はないのに、文章に勢いがあって、情景が頭に浮かび、自分もまた走っているかのように駅伝を体感した。読み終わった今でもドキドキが止まらない。個性的だけれど身近に絶対いそうな10人のキャラクター。共感できるキャラクターがきっといるはず。私はキングでした。

  • 2015年、記念すべき第1冊目。

    箱根駅伝、もちろんお正月にテレビで目にした事はあります。
    子供の頃はひたすら退屈で、早く終わらないかなぁ、他のテレビが観たいんだけど。。
    と思っていました。
    大人になった今でも印象はそれ程変わらず。

    今年だって家族が駅伝の中継を観てる中、私はこの本を読んでいたくらいですから。
    読み終わって少し後悔。
    こんなにドラマチックな事が新年早々、始まっているなんて。
    来年からは駅伝見よう。


    まるで自分も走っているかの様な疾走感。
    上手くいきすぎでしょ!と捻くれた思いも吹き飛ぶくらい面白かった。

    駅伝がスタートしてからの一人一人にスポットが当たった場面がお気に入り。

    改めてスポーツものに弱いと実感しました。

    2015年、素敵な作品で読書始めをする事が出来ました。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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