風が強く吹いている (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 11490
レビュー : 1720
  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167589

感想・レビュー・書評

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  • まあまあ

  • スポーツものってあんまり…な私だが、後半引き込まれてしまった。
    アスリートその人にしか感じられない感覚、見ることができない景色ってあるんだなー。復路の山下りの場面がよかった。これからは箱根駅伝も少し見てみようと思った。

  • 感動的な話にまとまってはいますが…ありえんだろ、このシチュエーション。同じアパートに住む大学生が、住人のひとり清瀬の呼びかけで箱根駅伝をめざすことになるって、そんなにあっさり決断できることか?高校時代は運動部だったとはいえ、ニコチャンと呼ばれるニコチン中毒やら漫画ばっかり読んでるオタクの王子やら、そんな奴やら一年ばかり猛練習したからといって完走できるもんか?
    出だしからマユツバな雰囲気だったので、「どうせ小説、最後には結構いい成績で完走して、感動のラストへと持っていくんでしょ。」とハスに構えながら読み通すことになる。
    箱根駅伝ルールをお勉強するにはいい小説だけどね。

  • 昨年、本屋大賞を受賞した作家の代表作という事で読んでみました。ストーリーは陸上未経験者がほとんどの寄せ集めの10人で箱根駅伝に挑戦するという内容の本でした。駅伝については、10人で走ることすら知らないくらい知識がなく、TVに映っていても「駅伝なんか見て何が面白いの」とよく言っていましたが、この本を読んで考えが変わりました。登場人物のほとんどが陸上未経験者という事もありストーリーに無理なく駅伝の説明が入っていて解りやすかったですし、展開も大変面白かったです。来年は箱根駅伝見ようという思いになりました。

  • ★★★☆☆

  •  敢えて言います。「壮大な失敗作」です。構想6年、本当に気を入れて書いてるのが伝わってきますが、やはり設定に無理がある。
     2人のランナーと8人の素人で「酒に強い」というだけでチームを作り、箱根駅伝に出て、入賞もしちゃうってのは、やっぱり専門家をなめてるとしか思えない。予選会に出るために必要な5000m17分だって、いつも漫画ばっかり読んでるなまっちろい大学生が2、3ヶ月練習したからって出るような記録ではとてもないです。
     10人の登場人物や八百屋の葉菜子ちゃんの描写は丁寧で、作者の思いが伝わってきます。これって映画になったら最後泣けるよなあと思ったらとっくになってましたねw。
     ちょうど前後に「もしドラ」を読んでたので、ダメな野球部が甲子園に出ちゃう話同様、やっぱり無理なものは無理だよなあって思っちゃうんでした。どうせファンタジーにするなら、ハリーポッターや万城目学みたいなもともとありえない設定じゃないと、と思ってしまう。
     そりゃ、三浦しをんだから面白いですよ、間違いなくw。

  • 初めての作家。
    ラストに近づくに連れ、自分の鼓動が聞こえるくらいドキドキが止まらない。
    走る孤独と美しさが少しわかった気がします。

  • 「速さではなく、強さを求める」
    これは、物語の中で一貫して筆者が訴えているメッセージであるが、駅伝に限らず、人の価値観に直結するような意味を持っているのではないだろうか。

    人生の目標に、唯一の客観的基準があるわけではない。
    個々人にとっての「頂点」を目指して努力することが大事なのであり、それが「強さ」の意味の一つなんだと思う。

  • 現実にはまぁこんなことは起きないだろう、そう思うけど、しっかり取材したうえで、箱根駅伝を物語にしているのが好印象。記念大会だけでよいから、母校も出られないものか。いつもそう思ってしまいます。

  • kindleで再読!(お初なこと)
    再読だからか、年を重ねたからか。
    初読の感覚とは。
    角度もかわってきているなぁ。アタシ。
    寛政大学の面々の軌跡に心躍らせられますが。
    違う大学の選手たちに心寄せたりもしてました。
    才能を持ったがゆえ孤独だった走は
    〜どうして俺は、俺たちは、走るんだろう。
    …だけど、あのときとはちがう方法を見つけたんだ。
    …走るというさびしい行為を通して、一瞬だけ触れあい、つながる喜び。
    …わからない。わからないけれど、幸も不幸そこにある。走るという行為の中に、俺やあなたのすべてが詰まっている。〜
    父を指導者に持ち故障を抱えるハイジは
    〜俺はなぜ走るのか、と。
    …走るという行為を、それぞれに体じゅうで表現する、この十人を見てくれ。
    …すべてを捧げたのに、走りは俺をうらぎった、と。でも、そうじゃなかった。もっとうつくしい形でよみがえり、走りは俺のもとに還ってきてくれたのだ。〜

    感情とは無縁かとも…な、のに。感情にとっぷりと、つかって。
    そして、わかんなくて、で、いいのだなぁ。
    走るって、そして生きるって。
    走りきる、生きぬくコトかも。と。思う。改めて。

    アタシはお山を走った。神童とユキが好き。

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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