風が強く吹いている (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.56
  • (4223)
  • (1703)
  • (451)
  • (59)
  • (20)
本棚登録 : 20120
感想 : 2288
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167589

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 熊谷さんから「できすぎたフィクション」と聞いてから読む気力が失せてしまった。途中端折りながら読んでみたが、臭い!と感じた。要するに箱根駅伝を舞台にした考えられない条件(部員10人)で活躍するというお涙頂戴の設定が嘘くさい。それでも泣きたい人はどうぞ!という感じ。早々に返却しました。

  • 本屋で衝動買い。各サイトでの高評価に期待したが、驚くほどつまらない。正直。2章から8章は無視してもかまわないぐらいスカスカな内容。人物設定の積み重ねがないから、箱根駅伝で力走している最中に親兄弟のエピソードなど持って来られても、唐突感があるだけで、何の感動も感慨も浮かばない。一部、倫理観を疑う描写もある。長編で高評価のため期待が大きかっただけに、ガッカリ度の高い一冊だった。

  • とあるボロアパートに住む10人の住人が箱根駅伝を目指すお話。「舟を編む」という本を書いている人という程度の認識でしかなかった三浦しをんの記念すべき1冊目。理由としてはたまたま見た新潮文庫の棚に「舟を編む」がなくてその次に気になったタイトルがこれだったから。以前、似たようなタイトルの「一瞬の風になれ」を読んだからというのもあるかもしれない。

    ここ数年は運動とは縁遠い生活を送ってきた人が大半の中で見せるメンバーの成長は若干ファンタジックなものもあったが、リーダーというか引っ張り役のハイジの凄さがよくわかる。

    走っている最中というのは色々な事をぐるぐる考えてしまいがちで、この小説にもそれが反映されており、走行中に登場人物ごとに色々な回想がなされる。本番だけで200ページを超える描写なのだから、すごい量の回想をしていたことがわかる。ただここが一番面白かった。もちろん、レース展開が気になって先へ先へ進みたくなるのもあったが、タスキを繋ぎながら一人一人の人物像が掘り下げられていくのも楽しかった。

    全体を通して600ページ超えという大作だが、思ったよりすんなり読めた。おすすめ。

  • これで箱根駅伝に出場できるなんて、一言で言えば荒唐無稽。
    箱根駅伝を目指している選手たちのみならず、真面目に長距離走をやっている人をバカにしている。

  • リアリティがなさすぎる。本気でスポーツをやったことのない人の心理描写。評価が高いので読んだが、内容がチンケ。スポーツはもっと感動的なもの。作家とは、そもそもスポーツの感動とは無縁の世界で過ごし、この手の世界への感情移入には限界があるのだと感じた。
    しかし、三浦しをんを評価する人が勧める作品を排除できる点では、読んだ価値があったかも知れない。

  • 挫折。
    走ることと駅伝に興味が無さすぎて、リレート出来ませんでした。

著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

三浦しをんの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×