天国旅行 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.49
  • (102)
  • (313)
  • (378)
  • (78)
  • (5)
本棚登録 : 3274
レビュー : 303
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167626

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 面白かった。心中もしくは死をテーマにした短編集ですが、軽いタッチのものもあればどんより重いものもあり何人かの違う作家さんの作品を読んだような満足感。特に良かったのは「君は夜」。前世と現世とのシンクロがいい。「初盆の客」も良かった。

  • 人生を悲嘆している人たちの話。

    死を目指していたり、恋愛をしていなかったり。

    全体的にどんよりしたイメージ

  • 三浦しをんらしい毒舌っぽい感じが随所に。
    「炎」はぞくっとする。
    なんとももやもや考えたくなる話が多かったな。

  • 死をテーマにした7編の珠玉の短編集。
    哀しさが底流に流れる愛の物語。セックスの描写はどれも寂しくてエロい。
    ゴシックメタルで例えると言MY DYING BRIDEかな。なんで、あまたあるPEACEVILLEのバンドの中からMDB なのか?それはオレにもわからん。ふと、頭に浮かんできたのがこの老舗ゴシックバンドだった。
    どれも傑作だけれど内田春菊の『南くんの恋人』テイストの「星くずドライブ」を推しとこ。角田光代のあとがきではひとことも触れられてないし。香那とちよみのキャラも被ってるような気もするし。映画『星くず兄弟の伝説』やフロイドの「星空のドライブ」を思ひ出すから。

  • ジンときた。どの話も、短編ではあるが心に響く。特に遺書は泣いた。誰かを愛すること。死ぬという事。生きることとの曖昧さ。死んでしまった人には問えないが、色んな関わりがある。ひと作品ずつ噛み締めて読んだ。

  • 「遺言」は究極のラブレター。「初盆の客」が良かった。

  • 物語自体は面白かった。
    でも短編集というのは合わないのかもしれない。
    どうしても、物語に入り込んだところで終わってしまう…もっと欲しくなる。足りなく感じる。

    物足りなさを感じてしまった。

  • 自分の置かれている現実に絶望し、人は死を選びたくなる時があるのかもしれない。どんなに慎重に生きていても予期せぬ事は起こるだろうし、思い通りになる事など殆どない。だからと言って死を愛情の証にしたり、他人のせいにし抗議するような死を選んだところで何の足しにもならない。何かに救いを求めても救いなどどこにもなくて、答えは自分の中にしかないのだと思う。生きて行く事は困難の方が多く、その思いは若ければより鋭く、年齢を重ねればより深く感じるのだろう。受け取り方は人それぞれであっても‘死ぬまで生きる’を貫き、人生が終わるまで逃げずに生きるしかない。死をテーマにしながら‘生きる’を書いた小説だったのかと思う。

  • イエローモンキーの同名の曲「天国旅行」が、あまりにも大好き過ぎるので、この本を手に取った次第です。冒頭のエピグラフで、イエモンのその曲の歌詞が引用されております。

    三浦しおんさんは、イエモンのあの曲の何かに感化されて、この短編集を生み出したのだろうなあ。そう思うと、うむうむ。感慨深いなあ。とある作品が、別の誰かを感化して、新たな作品がこの世に生まれる。それはなんだか、とてもエエことやなあ。そう思う次第です。

    「SINK」は、なんだか、ミッシェルガンエレファントの曲「深く潜れ」っぽいなあ、とか思いつつ読みました。

    「炎」は、ピンクフロイドのアルバム「炎〜あなたがここにいてほしい」を連想しつつ、読みました。

    む?イエモンの「天国旅行」は連想しなかったんかい?ってな話ですが、
    うーむ。何故か個人的には、そこは、あんま連想しなかったのですなあ。そんな感じ方でしたね。

    解説を角田光代さんが書いているのも、なんだかグッと来ましたね。読んでて、三浦さんと角田さんの2人に共通する感じがあるような気もするなあ、そう思いつつ読み進めたり。

  • 【あらすじ】
    現実に絶望し、道閉ざされたとき、人はどこを目指すのだろうか。すべてを捨てて行き着く果てに、救いはあるのだろうか。富士の樹海で出会った男の導き、命懸けで結ばれた相手へしたためた遺言、前世の縁を信じる女が囚われた黒い夢、一家心中で生き残った男の決意──。出口のない日々に閉じ込められた想いが、生と死の狭間で溶け出していく。すべての心に希望が灯る傑作短編集。

    【感想】

全303件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

天国旅行 (新潮文庫)のその他の作品

天国旅行(新潮文庫) Kindle版 天国旅行(新潮文庫) 三浦しをん
天国旅行 単行本 天国旅行 三浦しをん

三浦しをんの作品

ツイートする