天国旅行 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 304
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167626

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。お正月にこの中の『炎』がドラマで放送されていて、さっそく読み始めました。どのお話しも「心中」がテーマ。巻末の角田光代さんの解説まで含めて読んで良かった1冊になりました。

  • 全編を読み終わり、後書きを読んで「心中」が共通のテーマだと漸く気付いた。
    確かに全編を通して登場人物の死、もしくは死を選ぼうとする者が登場する。
    個人的には『森の奥』、『初盆の客』、『SINK』が好き。

  • 2015.12.28
    短編集。死ぬことについての話なのに、読後は生きることを後押しされているような気持ちになった。

  • ※一部に暴力及び血液、性描写の含まれる作品です。

    【印象】
    死を想う形はそれぞれ。

    【類別】
    小説。短編集。
    少し怪奇ファンタジーの要素。

    【構成等】
    7の独立した編が所収されており、1編当たり40頁ほどです。
    筆者の特徴でもありますが、主題の核と呼ぶべきものなしに話を回すことに長けています。人によっては空疎だと感じるかもしれません。

    【表現】
    地の文は5編が一人称視点、2編が一人称視点的三人称視点。
    文体は編によって差別化されているものの、どれも平易。

  • 「心中」をテーマにした作品。シリアスなほうの作品。なぜ心中をするのか、その結果はどういった形で現れるのか。けっしてくらい話ばかりではないが、「心中」を通して「生」を感じることができるだろうか。

  • 死とか絶望って、いつも自分のすぐ横にいて、ふとそこに落ちてしまいそうになる。そんな間際を生きているんだなって、思う。

  • ドラマ『偽装の夫婦』第3話で嘉門ヒロがこの小説の「森の奥」の一節を言うシーンがあった。その言葉になんだか感動してしまって、読み始めた。
    一番印象的だったのは「初盆の客」。

    まだ、2作品(『舟を編む』、『天国旅行』)しか読んでいないので書評めいたことなどは言えないが、それぞれの作品で三浦しをんの人間の心情の描き方が素敵だなと感じた…。

  • せつない話がいっぱいあった。

  • 夢に見た夫の子供を妊娠する話とか、駆け落ちの末に
    結ばれた相手に遺言、前世に夢に縛られる女性など
    現実的な話と非現実的なものが、違和感なく
    混ざっているのが、面白い。

    「遺言」は、駆け落ちの末に結ばれた相手に
    遺言を綴った内容だけど
    二人は、異性の様に見えるし、同性の様に感じる。
    私には、男性同士のカップルに起きた話だと思った。

    心中や自殺といっても、ただ辛いことだけではなく
    抗議や抵抗や腹いせがそれに繋がる

  • タイトルに示唆されているように、死にまつわる短編集。しかも心中。いろんな人間関係、いろんな死、いろんなその後が描かれていて、それぞれ独特の雰囲気がある。重たいものばかりでなく、滑稽なもの、つきぬけて明るいものもまざっていて、器用だなぁと思う。

    文庫版の解説は角田光代。この解説がすごく良い。「遺言」の二人は夫婦とは限らず、結婚していない男女かもしれないし、あるいは女性同士、男性同士の可能性だってあると指摘されて、おぉー確かにそうだけど考えもしなかったな、と自省。でも更年期とあるから一方は女性だろう。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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