天国旅行 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3335
レビュー : 304
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101167626

感想・レビュー・書評

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  • 心中の話なのに面白い!

  • いまのところ自分で死のうと思うことはおもっていないけれど、死んでもいいかなあって思えるような瞬間ってあるんだろうな。

  • “きみと出会い、きみと生きたからこそ、私はこの世に生を受ける意味と感情のすべてを味わい、知ることができるのだ。”
    この一文で二人の関係性がわかるような気がします。

  • 人はやっぱり生きてこそ。
    楽しいばかりではない人生だけど
    辛いことばかりでもない。

    自分に直接関係ないのに、しんどい状況になるのは嫌だけど。

  • さまざまな形の心中を綴った短編集。
    読みやすさも読み応えもありました。好きです。

    あらすじに「すべての心に希望が灯る」とありますが、そこにはあまり期待を寄せないほうがいいかもしれません。後味が良いとは言えないものもあります。

    「遺言」と「星くずドライブ」がお気に入りです。
    前者は、最後の一文にものすごく大きな愛を感じました。もう一度読み返すと端々に愛情が滲んでいてあたたかい気持ちになります。
    後者は、ポップなおかしさと対峙する巨大な閉塞感にゾッとするのですが、どうしてだか1番好きです。

  • 「心中」をテーマにした短篇集。
    心中というと家族や夫婦が共に入水や練炭で自殺を図る、という印象が強いですが、本作ではその印象を覆されました。
    過去に愛した2人の男の後を追うように、1人を真似て喫煙を続け1人を真似て断食をして安らかに眠ったウメおばあさんが「物理的」にではなく心の底から3人での心中を成し遂げたと思うと、死や自殺は痛ましく哀しいだけではないのかなと感じました。
    解説にもあった「死は救済である」という考え方は私自身そのように考えていたのですが、嫌な事や苦しみからの解放だけが救済ではなく、例えそれが病死や老衰でも想っている人と気持ちの上で共に死を遂げたり、
    自分の命を賭けて何かを抗議したり伝えたりということは
    それ相応に死ぬ側も死なれる側にも救いがあるのかなと、改めて考えさせられました。

  • 「心中」をテーマにした7つの短編集です。

    タイトルはTHE YELLOW MONKEYの『天国旅行』という曲名からつけられたそうです。

    「せまいベッドの列車で天国旅行に行くんだよ 汚れた心とこの世にさよなら」
    この曲の一節です。

    生と死、夢と現実、そんなワードが浮かんでは消える、この曲のなんとも言えない不思議な世界観が、7つの短編に散りばめられているように感じました。

    綴られる文章の中には、歌詞のように美しい一文がたくさんあります。
    曲を聴いてから読んでみてもいいし、逆に本を読んでから曲を聴いてみてもいいかもしれません。
    ぜひ、音楽と本をリンクさせてみてください。

    図書館スタッフ(学園前):トゥーティッキ

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2410003897

  • 「死」とか「心中」がテーマの短編集
    …と言ってしまうとなんかイメージが偏ってしまいそうだけど、秀逸の物語ばかり。ハッとさせられる切り口に、作家の力量を見る。
    普段は文庫本の解説って余計だと思うけれど、角田光代の解説は、そうそうとこちらを頷かせる。
    死んだらおしまいよ。感じることができるのは、面白いと思えるのは(いろんな意味で)生きているからこそ、です。

    「初盆の客」
    「森の奥」
    「遺言」

  • 面白かった。心中もしくは死をテーマにした短編集ですが、軽いタッチのものもあればどんより重いものもあり何人かの違う作家さんの作品を読んだような満足感。特に良かったのは「君は夜」。前世と現世とのシンクロがいい。「初盆の客」も良かった。

  • 死をテーマにした7編の珠玉の短編集。
    哀しさが底流に流れる愛の物語。セックスの描写はどれも寂しくてエロい。
    ゴシックメタルで例えると言MY DYING BRIDEかな。なんで、あまたあるPEACEVILLEのバンドの中からMDB なのか?それはオレにもわからん。ふと、頭に浮かんできたのがこの老舗ゴシックバンドだった。
    どれも傑作だけれど内田春菊の『南くんの恋人』テイストの「星くずドライブ」を推しとこ。角田光代のあとがきではひとことも触れられてないし。香那とちよみのキャラも被ってるような気もするし。映画『星くず兄弟の伝説』やフロイドの「星空のドライブ」を思ひ出すから。

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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