家族八景 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4379
レビュー : 561
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171012

感想・レビュー・書評

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  • 中学生のとき初めて読んだ文庫の小説だったことを思い出した。
    小説を気持ち悪いと思い、それ以来小説を読まないきっかけを与えてくれた。
    今思えば刺激が強すぎる面白さだったため、
    本能的に何かの危険を察知して敬遠したのかもしれない。

  • 再読。といっても前回は十代だったので、「人間(特に男性)は汚い!汚らわしい!!」と思いました。折り返しも過ぎた今読むと七瀬もなかなかなものだと思います。若いけど経験値がすごいものね、無理もない。

  • ”ふたたび”と”エディプス”も読んだけど、これがダントツで好き。
    テレパスって最強そうだけど、それを持つ七瀬の方が生き辛く各所を転々と放浪する人生。人の心なんて知らな方が幸せなこの世の中やねえ。なんだか気の毒…

  • 2017年12月30日読了。読心能力者(テレパス)の七瀬が住み込みのお手伝いとして転々とする8家庭それぞれが見せかけの下に隠した真の顔と、七瀬の関りにより発生する変化の結末は。筒井康隆の「七瀬三部作」の第1弾。超能力版家政婦は見た、という感じで、いちいち悲喜劇的な結末を迎えるそれぞれの家庭が悲惨。考えていることと行動が違うのは誰でもそうではあるが、このお話の8家庭はどれも極端…。もし七瀬が読心能力を持たなかったとしても、どの家庭での仕事も結局はうまくいかなかったのではないか?とはいえ精神感応能力の描写など、よくまあ想像力だけでここまで迫真のストーリーが書けるものだと感心する。面白い。

  • 筒井康隆さんは天才!
    読者は従うのみ
    以上…
    2013 1

  • 読んだのは、25年位前。私が図書室に勤めだした頃。
    これを描いた筒井康隆氏って凄い!!
    って驚いたのを覚えている。
    当時、この本を非常に気に入った生徒がいたのを思い出したことと、最近またドラマ化されたと聞いたので図書室に購入。
    だけど、この表紙では自ら借りる生徒はほとんど皆無。
    3年生男子数人に無理やり借りさせたら、
    数人とも“割と面白かった”だって。

  • 高校の課題図書で、初めて読んだ筒井康隆の作品。
    なんでまたコレが課題になるかね。自由な学校だったんだなあ。

  • シリーズを通して筒井康隆の作家性を知ることができる"七瀬3部作"のその1。

    目の前にいる人の心を読むことができる18歳の七瀬は、お手伝いさんをしながら様々な家を転々とする。
    一見平凡な家族の仮面の下で起こっている確執がテレパシーによって暴かれていく。
    人々の猥雑な思考や自意識が次々と押し寄せてきて気持ち悪いが、興味本位で覗いてみたくなるものでもある。
    七瀬が失敗したり幾度となく危険にさらされる場面は、恐怖と共にスリルが味わえる。
    シリーズ中では本作が一番面白かった。

  • はじめてこの本に出会ったときの衝撃は忘れられません。今年再びじっくり読んでみて,その当時と同じ素晴らしさを感じました。おかげで,30年ぶりの「My 筒井康隆ブーム」再来です(笑)

著者プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

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