七瀬ふたたび (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3727
感想 : 366
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171074

感想・レビュー・書評

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  • 七瀬は列車の中で二人の精神感応者(テレパス)と出逢います。
    ひとりは3歳の男の子で読唇術を持ったノリオ。ノリオは継母に連れられて虐待されています。
    もう一人は予知能力者の青年岩淵恒夫。恒夫とはあまりよい出逢いではなかったけれど、最後に再登場したところでは泣けました。

    列車事故から救ったノリオ(継母は事故死)と七瀬はアパートで一緒に暮らしはじめます。

    そしてまた、七瀬が働く高級バーのバーテンで黒人のヘンリーは念動力があります。

    ヘンリー、ノリオと隠れ家を探しに船旅をしている時に漁(すなどり)藤子という時間旅行者(タイムトラベラー)とも出逢います。

    そして超能力者抹殺集団である、刑事を装った集団と一揆打ちをすることになりますが…。

    実らなかった初恋。
    失った仲間。
    七瀬はこれから一人でどこへ行くのか。

    テレパス同士の対決シーンは読みごたえがありました。

    超能力者は同胞のいるところでない限り、たとえそこが故郷であったとしてもやはり異邦人なのだーというテレパスの定めが哀しかったです。

    • アールグレイゅぅママさん
      まことさん、こんにちは(^_^)/

      コメントをありがとうございました。
      是非とも本の紹介を!
      実は、ブックリストにもあるのですが、お正月に...
      まことさん、こんにちは(^_^)/

      コメントをありがとうございました。
      是非とも本の紹介を!
      実は、ブックリストにもあるのですが、お正月に弟に買わせた3冊、ということで原田マハさんの本が2冊手元にあります。以前フォロワーさんに影響を受けてからずっと、いつか読もうと思っていた、総理の夫。映画でありましたが、キャストが気に入らないのです。極力、TVの宣伝から目を背けていました。
      この本と家族八景、まことさんのレビューを読んで興味を持ちました。これも読みたい。
      でも、お薦め本をよろしくお願い致します。
      (‐_‐)>>
      2022/03/01
    • まことさん
      ゆうママさん。

      ゆうママさんのレビューの方に返信させていただきました。
      マハさんの世界どうぞ楽しまれてくださいね!
      ゆうママさん。

      ゆうママさんのレビューの方に返信させていただきました。
      マハさんの世界どうぞ楽しまれてくださいね!
      2022/03/01
  • 家族八景から続けて読了。

    この本では、七瀬以外の超能力者が数人登場するのでわくわくします。
    ノリオ(七瀬と同じ精神感応者で子供)
    岩淵恒夫(予知能力者)
    ヘンリー(念動力者)
    西尾(透視能力者)
    漁藤子(タイムトラベラー)

    前作の「家族八景」から七瀬の冷徹さも少し加わりガラッと変わった感じがしました。「ヘニーデ姫」の章は可哀そうだった。
    最終章の「七瀬 森を走る」では超能力者と組織の闘いになっていきます。
    結末はえっ。こうなっちゃうの。みたいな感じです。
    これは「エディプスの恋人」をすぐ読まないといけないのではないか。

  • 七瀬3部作といわれるが、それぞれ趣きは違う。結構、超能力を前面に押し出して戦う。映像より、小説の方が好き。

  • 火田七瀬は宮部みゆきのクロスファイア青木淳子を彷彿とさせる。超能力者の寂寥感漂う内容で、ラストは大逆転勝ちを願いましたが、残念ながら淳子と同じ結果になってしまう。七瀬に対するえげつない警察官の攻撃は恐怖でありホラーでした。読友さんの感想で、「エディプスの恋人」は七瀬シリーズ三部作のラストのようで、七瀬は生きていたのかが気になる。後で確認しよう。全体を通して、40年経っても色褪せず、性描写のドキドキ感を堪能できた。私にとって七瀬のパーソナリティは女性主人公の中で確実にベスト3に入る大好きキャラです。

  • 三部作の2巻目に当たる本作は、読み終わってふと思い返すとSF小説だったのだと感心する。
    特殊能力者の一致団結力はアベンジャーズを思い出させるような活躍で、映画を観ているようにすらすらと情景が目に浮かび読みきってしまった。

  • 僕らの世代とって、眉村卓、光瀬龍、筒井康隆の3巨匠は、SFの面白さを教えてくれた恩人だ。その中でも僕が最も好きだったのは筒井康隆だった。
    「七瀬ふたたび」を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。当時、中学生の僕は本の中の七瀬に憧れて、夢中になって読み進めていった。なのに、あのラスト・・・呆然とした。本を片手に悔し泣きした。納得がいかなかった。世の中の不条理に初めて出会った気がして、何故こんな形で物語が終わるのか理解できなかったのだ。
    今、思えば、中学生の僕は七瀬のおかげで少し大人になったのだった。

  • 七瀬3部作。
    高校生の時に読んで、忘れられない作品。
    大人になって読んでもやっぱり面白かった。
    こういうのは本当にすごい。

  • 超能力者が次々に登場し、あたかも異能力バトルの様な展開に。個人的には、前作の「家族八景」の方が好みでしたが、相変わらず七瀬の読心術は見ていてとても面白かったです。
    ただ、最終章が重く、辛すぎました。自作「エディプスの恋人」はどんな話なのでしょうか。これ以上辛い展開は見たくないですが…七瀬の今後が気になるので絶対に読みます。

  • 読み物として面白い。

    「家族八景」より七瀬の人格がより明確になり、仲間を加えることで、どちらかというと内向的な面がより人間(テレパス)らしく見えてくる。

    タイムトラベラーの心の動きは、面白く読めました。

    三作目も読もうと思います。

  • 内容紹介
    生れながらに人の心を読むことができる超能力者、美しきテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れて、お手伝いの仕事をやめ、旅に出る。その夜汽車の中で、生れてはじめて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会う。その後、次々と異なる超能力の持主とめぐり会った七瀬は、彼らと共に、超能力者を抹殺しようとたくらむ暗黒組織と、血みどろの死闘を展開する。

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著者プロフィール

1934年、大阪市生まれ。65年、第1作品集『東海道戦争』刊行。『虚人たち』で泉鏡花文学賞、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、『朝のガスパール』で日本SF大賞、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2022年 『誰にもわかるハイデガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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