宇宙衛生博覧会 (新潮文庫 つ 4-15)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171159

感想・レビュー・書評

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  • ブクログに単行本がなかったので文庫版のこちらに投稿。

    今や絶版となってしまった、筒井康隆の問題作であり、最高傑作である。
    絶え間なく頭のネジがぶっ飛んだ作品を残してきた著者だが、本作ではネジどころか倫理観も常識も固定観念もぶっ飛ばしてしまっている。

    中でも秀逸なのが、関節(間接ではない)を使って会話する宇宙人との交流のために、1人派遣された大使のドタバタ劇を描いた『関節話法』は筒井康隆嫌いの聖人君子でも抱腹絶倒せずにはいられないだろう。

    新しく出た短編集と多少被りはあるが、宇宙人との交流がメイン(著者の作品はそんな連中ばかりだが)な本作を中古でも読んでいただきたい。孫にまで語ってしまいそうな、衝撃が待っているに違いない。

  • 裏表紙に、狂気と毒気に満ちた8編って書いてあるけど、まさにその通りな短編集。
    どんどん時間が早くなる「急流」と、関節ポキポキで会話するっていう「関節話法」が好き。

  • かなりお下劣な話が入っていますがそれだけに忘れられない本です。

  • もっともっと読む時間と場所を選ぶ作品だと記憶していた(特に昼時とか)。地球外惑星でヒトの無節操な食行動から絶滅への道を辿る「蟹甲癬」。落ちにノートルダムのせむし男を配した「こぶ天才」。「ポルノ惑星のサルモネラ人間」でさえ筒井読者としては普通に楽しめた。そして、平和を追求するあまりのエロスと退化に、なぜか首肯してしまう。ラブ&ピース!

  • 2016.10.1(土)¥30(-2割引き)+税。
    2016.10.9(日)。

  • SF。グロテスクな表現もあるが、どっぷり世界に入り込める。
    最初の蟹のやつ、まさかの展開で驚いた!

  • 読書人生の中でこの作品の衝撃を超えるものはないんじゃないかと思う。筒井康隆ワールド全開で、中毒のきっかけとなった私のバイブル。決して万人にお勧め出来ませんが、これを読まないと人生損します。8割損します。

  • 古い文庫で紙が茶色で老眼に差し掛かった眼では読みづらい。
    短編が並べられている。
    内田樹の本で紹介されている「 関節話法」を始め、ナンセンスSFである。

  • 先日古本で衝動買いした筒井本を読んでる。酷い(笑。今なら発表即大炎上しそうな話が(汗。グロ過ぎる。でも「関節話法」は好き。

  • 前半半分は読んだ話やった。初読みの『関節話法』、『最悪の接触』、『ポルノ惑星の~』は突飛すぎて驚き!三話とも凄い世界で引き込まれた。筒井ワールド凄い!

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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