- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101171289
感想・レビュー・書評
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表題作はおそらく自分の中で、定期的に読み返したくなる短編ベスト1であり続ける気がする。
主人公が回復していくと同時に、読者の心まですっきりさせてしまう魔法のような物語。
説明の必要が無い、読めば分かる文句なしの名作。
※☆5の評価は表題作についてのみ
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実家に置いてあるはず。発売当時、うちのファミリーで異常にウケてハマりまくって以来なにかにつけ基準となる一冊。古本で見つけたのでつい買って再読。やっぱり読んでる途中で、この店に行かなくては!という気になってしまう。関東ではウケがわるいらしいが、関西ではかなりポピュラーで私が高校生の頃はものすんごい人気の作家で皆競うように読み漁った。
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食事をしたら体から次々体の悪い部分が爽快に排出される短編
これってJOJOの元ネタになった話ですよね
トマトの上にモッツァレラチーズを載せて食べる話のやつ -
薬菜飯店
不純物がボトボトと出てくる描写は、気持ち悪いけど気持ちよさそう。ドタバタして筒井短編らしい
法子と雲界
深そうなんだけど、文字面以上の面白さはまだ掴めない
イチゴの日
刺激的な日本語が溢れる前半。そこに皮肉やメッセージ性があると信じて読まないとなかなかしんどい。「なぜ自分がこんな目に…」という傍観者の描写がこれのクライマックスだと思う。
ヨッパ谷への降下
舞台設定や叙述が美しい。日本語が次第に崩壊していく様子も、意味不明ながら予定調和な感じがするのが不思議。
偽魔王
山ほど大便したり目玉飛び出したり嘔吐したりの繰り返し…どこかにブラックユーモアがあるとしても今の自分ではキャッチできない
カラダ記念日
パロディは元ネタあってのパロディ。解説で並べてもらって確かに面白さや言葉巧みさがわかる
筒井短編はもういいかな… -
技術を印刷が超えていく!超絶爽快感小説。
なんてったって表題作の「薬菜飯店」がダントツバツグングン。
VRとか4DXとか、コンテンツを立体的にしていくことでリアルに追体験する努力が日々、日々なされてるんですけど。わたしはそれにすごい期待を、しているんですけど。なにか勘違いをしていたのかもしれない。テレビに匂いがついたらなーとか思ってたけど、大事なのはその匂いそのものでなくて、匂いを嗅いだときの幸福感だよね。そうだよね。この読み物はいつかあらゆる病症に効くようになる……よね? -
薬菜飯店が僕にとって筒井康隆作品に初めてハマったものなので、そこから開けたSFの扉に感謝。
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内容(「BOOK」データベースより)
あなたをこれまで決して味わった事のない爽快な体験に案内する、究極の料理小説「薬菜飯店」。不思議な味わいの川端賞受賞作「ヨッパ谷への降下」や懐かしい味わいの「秒読み」、ファミコンの悪魔が子供に憑依する「偽魔王」など傑作短編6編。それに「サラダ記念日」を本歌どりした過激なパロディ短歌「カラダ記念日」を収録。鬼才が腕によりをかけた短編特別メニュー。解説俵万智。 -
薬菜飯店 (新潮文庫)
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風邪を引くたび、このお店に行きたくなる。