旅のラゴス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 7813
レビュー : 928
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171319

感想・レビュー・書評

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  • 長い旅をしてきたような感覚になった。うらやましい!
    自分もこんな旅がしてみたい!と思う。
    羨望の目を集めながら、己の目的のため行動する。
    その際の別れは厭わない。惜しむが厭わない。
    その姿勢に憧れるし見習い到達せねばならぬと思う。
    もっと勉強していろんなことを知ろう!と思った。

    最後、デーデに出会えていてほしいと強く願った。

  • 不思議な本。正直なところ、ものすごく面白いわけではない。が、最後までよめば何かわかるだろうと、好奇心で最後まで読了。SFのような、文明批評のような、一人の男の旅のものがたりだった。

    難解な小説かと思いきや、とてもすらすら読みやすいのは、さすがの筒井先生。でも他の小説とはちがって、衝撃や驚きは少なかった。わりとたんたんとしている。

    心に不思議な余韻が残った。ラゴスとともに長い旅を楽しんだ。この本は、一体なんだったんだろう?

  • 200ページ強の短い作品で、さらに旅を描いているから一つの場面があっという間に過ぎていく。

    それでもユーモアのあるストーリーや、キャラクタの存在感。考えられた設定によって世界が立体となって現実味を帯び、ラゴスと一緒に旅をした気分になれた。

    とても気持ちのいい読了感を得られた作品でした!

  • 旅人を主人公とした物語。
    世界が滅亡した数千年後の話ではあるが、数百年前のようなムードの世界観で、プラスアルファで超能力やSFチックなエピソードがあるという、一風変わったストーリー。

    読んでてほのぼのとするというか、ゆったりと話を読み進めることができた。
    出てくる登場人物や特殊能力(顔の変身、壁抜け、集団転移、テレパシー)、ケモノ達(巨大な鳥とヘビ、スカシウマ、赤い蝶)、国や環境も等の物語の構成が非常に凝っていて、文章も非常に読みやすく、ストーリーそのものが楽しかった。

    ただ、あまりストーリーの進行に強弱がなく、主人公も非常に落ち着いていて拍動がないところが、読んでて少し(非常に少ないが)物足りなく感じたかな。

    かと思いきや、終わり際は「どうなるんだ?」と思ったところで、途中で完結してしまうというストーリー。

    ああ、本当に面白かった!!

  • 人類が文明と引き換えに超能力を手にしたというSFもので、優しい雰囲気の本。短い本なのに、一人の男ラゴスが生きた人生を自分が体験したような気になれる。

  • 旅のラゴスを読破。面白いとの評判に大学生の頃に購入したが、色々あって8年後の今読み終わる。旅の伝記みたいな話かと思ってたけど、SFだったんだね。面白かったわ。

  • 2回目の読了。
    好き

  • 「残像に口紅を」から興味を持った筒井康隆作品。本著はなにかでかいオチやトリックがあるわけではないけど、読んでいて心地よく、超能力まがいの力が存在する現世の前時代ともいえる異世界で社会の発展や学問の有意性が垣間見えるなんとも不思議な作品だった。青年から年を取って亡くなる直前までラゴスを見ているとやはりなにか情が浮かんでくるもので読み終えるころにはすっかりラゴスに魅せられていたと思う。貧相な感想しか出てこないけどいい本だったと感じた。

  • 淡々とラゴスの旅の記録をたどる物語でした。今ある文明のはるか後の未来を彷彿させ、SFの要素もあり、贅沢な作品でした。

  • 話題に事欠かない長い旅

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著者プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

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