旅のラゴス (新潮文庫)

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レビュー : 930
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101171319

感想・レビュー・書評

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  • むむむむむ
    初の筒井康隆さん
    一生の間にこんなたくさんの経験ができるものなのか。小さくまとまってんじゃねーよっていういつかの先生の言葉を思い出した。
    国王になって、結婚もして、15年間を過ごして、
    それでもそこも旅の途中。帰りたいと思う場所があって、でも帰ってからも居心地の良さは得られても心の満足は得られてず。
    最後まで進み続けなければ、本当の満足を知ることはできないってことか。夢追って叶えても、それで終わりじゃない。家庭を築いて、子ども育て、しわしわになっても、それで終わりじゃない。認知症の人が家にいるのに帰りたいっていう気持ちが分かった気がした。いつかもっと良くなる、幸せで心地好かった頃に戻れるなんて幻想。あるのは今だけ。

  • 北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。
    「BOOKデータベース」より

    時間が経つのは早いね、てこと.あれから○年経った、とか簡単に書きすぎだよー
    まぁ、まさしく人生は旅、という内容.
    もう少し感想らしきものを書きたいけど、なんというか、かすかな違和感を覚える.
    形になったら追記する.

    追記:
    やっぱりあれから○年経った、と今の時代に沿っているような沿っていないような内容がイマイチだったのだろうな.
    小説って細かな描写とか(細かな描写が書かれていないとは言わないけど)心境の変化とかが書かれていることを期待して読んでいるけど、それが期待したほどではないのかなと思う.
    情報量が多い現代にあってクローズアップされる人々の経歴は○年××、○年△△・・・とすっとばしてすばらしさが語られるけど、そこに至るまでにはいろいろあるわけで、小説に求めるのはそこにあるいろいろなわけで.それをニュース的にすっとばして語られていることに違和感を覚えたのかも.それを「旅」というのであれば、成功してるよ.でも、私はそれを旅と思えない、というところにギャップがあるんだな.
    まぁでも、これはコレだな.流れる感は感じるし、理解できない心境というのがあるんだな、ということが分かったという点で読んでよかった、と言えるのかもしれない.
    自分が小説に期待しているものが期せずして、再確認された.

  • 話題に事欠かない長い旅

  • ラゴスの旅。ひとつひとつの旅先で漂う異国情緒にグッとくるはず...不思議な世界で想像力豊かな人はすっごく楽しめる。絶対。一気に読めちゃった。

  • 科学に抑制的で、
    成人向け表現も少なく、
    そうした好ましさはあるが、
    う〜ん、
    まあ昔の本が今に通用する偉大さは認めつつ、
    いまはほかの作家に恵まれてる、
    ってことかな。
    伊坂幸太郎とか。

  • 夏フェア本にラインナップされていた旅のラゴス。久方ぶりに読まずにおったことを後悔した一冊。これはマジで読んだ方がよいよ。筒井さんだけあってSF要素あり。主人公ラゴスの旅の一生を綴った物語。どこか人を食ったところがあるラゴスはその性格ゆえに旅人とならざえるを得なかったんじゃ無いかというのが自論だ。時には人さらいにあい、時には王国の王様として祭り上げられ、波乱万丈な人生だが、それすら楽しんでいる様が愉快だ。

  • 初の筒井康隆。

    主人公のラゴスは、一生分の人生を費やす旅をする。たった230ページなのに、その間には数十年の月日が経ち、とても長い物語を読んだかのような気分。

    旅先で出会う人々やその生活の描き方はそれなりに丁寧で、しっかりと紀行小説として成り立っている。そんな中にも、ワープやら読心やら完全記憶やら浮遊やら、超常能力が散りばめられているんだけど、それは人々の生活に自然な形で浸透していて、ファンタジーとSFのなんとも言えない絶妙な塩梅を生み出している。

    有能で人当たりの良い主人公が旅をするという意味では、
    パウロコエーリョの「アルケミスト」っぽい。
    そして地球ではないどこか別の惑星で、少し不思議な能力を持った人々と出会って行くという意味では、ルグィンの「ハイニッシュ・ユニバース」シリーズを思い出した。

    ただ、物語のテンポは普通で、登場人物には特段感情移入できず、可もなく不可もなくと言ったマイルドな読後感。
    SF的なエッセンスがもっとあれば良かった。

  • 人生とは旅であり、目的は何でも良い。その時々の自分に従って時間を費やすことが人生を豊かにし、人生を旅たらしめるのだと思う。

    大きな事件やどんでん返しがあるわけではないが、メッセージがストレートに伝わってきた一冊、

  • H29.4.15 読了。

  • 感じられるのは広大な大地と悠久の時間。嫁、異文化、あの日の美少女、超能力、幼馴染、女王。モテモテね。

著者プロフィール

筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年大阪市生まれ。日本を代表するSF作家の一人と目され、小松左京、星新一と並び「SF御三家」と称されることもある。
1981年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1993年に断筆宣言を行ったことは大きな話題になった。1996年断筆解除後には、2000年『わたしのグランパ』で読売文学賞、2010年に第58回菊池寛賞、2017年毎日芸術賞をそれぞれ受賞。2002年には紫綬褒章も受章している。
代表作のひとつ『時をかける少女』は度々映画化、アニメ化され、多くの読者に愛される。ほか『日本以外全部沈没』、『文学部唯野教授』、『旅のラゴス』、『残像に口紅を』などは機会あるごとに話題となり、読み返されてきた。

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