- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101171456
作品紹介・あらすじ
童貞歴一千年孫悟空が、神と畜生の垣根を乗り越えて、観音様と禁断の関係に踏み込むポルノ版西遊記「魚籃観音記」。市街戦が発生するなか、ホームドラマのロケ隊が"日常的描写"にこだわって撮影を続ける倒錯状態を描いた「市街戦」。他に「分裂病による建築の諸相」「谷間の豪族」など全10編を収録。ポルノ、スラップスティック、ホラー、ジャズと筒井ワールド満載の絶品短編集。
感想・レビュー・書評
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タイトル名の「魚籃観音記 」を含む計10作からなる短編集です。 筒井ワールド全開でとても満足致しました。 最近、筒井氏の同系の作品が誕生していない気がするのは私だけでしょうか。 やはり天才も歳には勝てないという事ですかね。 本作の他、筒井康隆氏の短編集は必読です。
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童貞歴一千年!な孫悟空が、観音様と禁断の関係に踏み込むポルノ西遊記(魚籃観音記)を始め、ポルノ、ホラー、ジャズ、とにかく何でもありの筒井ワールド炸裂短編集。
エロイ
グロイ
コワイ
短編を書かせたら凄い人です^^
長編も凄いんだよなあ…^^
唯一残念なのはご本人の演技ry -
筒井康隆がズバリ刺さる人って、なにが好きな人かなーってぼんやり考えてたんですけど、松本人志のコントとか薄ら近い気がしてきました。検索しました。ちらほら関連性を見出してる人はいますねえ!
こういうのうれしいんだよな。
今作のドタバタ感はまた格別だから、もう何もかもが嫌になった時に読むのにおすすめです。 -
表題作を含む10編の短編集である。やはり表題作が一番か。解説でもこの作品の解説であった。立派なポルノ小説である。最近は官能小説読んでないので、夏の終わりに読みたくなった。「すすす、すす、すすすす、すすすすすす」などの表現も粋だ。
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筒井さんのトークショーで「分裂病による建築の諸相」が話題に上がり、読みたくなって再読。
電車内で広げて読むには抵抗がある笑 -
表題作の突き抜けた下ネタっぷりがものすごくて、これがこの短編集の一番初めにあるのだからインパクト大。他には、「市街戦」の不気味さ、不条理さが好みだったり、「作中の死」によって自分の大好きな登場人物が死んだらどう感じるのかを思わされたり(まだ経験がないので)、「ジャズ犬たち」が寓話風でありながらとても切なくてやるせない気持ちになったりと、印象に残る短編がたくさんあった。面白かった!
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猿、馬、鼠、犬、猫ときて、最後に谷間。
馬鼠は、何処かで読んだような話だが、此れがオリジナルなのかも。犬は、いいなぁ。何か、説明のつかない衝動があったんだろうなぁ。音楽の本質?真実?なんだろうな。谷間は、入るもの、出るものの、身もふたもない理由も在るのかなと。 -
馬と谷間の豪族は、初期作の再来といっていい趣きで存分に堪能( ´ ▽ ` )ノ。
が、表題作がなあ...... -
エロから投げっぱなし話まで,いろんなジャンルのものが雑多に混ざっています。
スラップスティックさや投げっぱなしに見えて何かまとまってるような感じがする話を求めていたんですが、それとは違っていたかなあ。
アイディアがいい!という話が多いので、出だしや話の進め方は参考になります。 -
表題作は、俺がポルノを書けばこんな風にできるんだ、という筒井のドヤ顔が目に浮かぶような出来。スピード感がすごい。しかもきちんとエロチック。その他の作も、筒井の奇想とその描写力で読ませる。「建物の横の路地には」は、他よりインパクトは弱いものの悪くないと思った。