影武者徳川家康(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1456
レビュー : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101174150

感想・レビュー・書評

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  • 私に歴史小説の面白さを教えてくれた本です。
    タイトルの通り、家康の影武者が主人公です。
    本物の家康は冒頭でいきなり死んでしまい、家康として生きることになった影武者が大活躍する話です。
    どちらかというとトンデモ本の類かもしれませんが、登場人物がとにかく皆格好いい。
    上中下3冊と決して短くはありませんが、ページをめくる手が止まらなくなります。
    歴史を知らない人でも絶対楽しめるオススメ本です。(hiroyukiさん)

  • うーん、凄い。唸らされる名作でした。
    「実は、関が原の戦いで家康は殺されていて、そこから先の家康は影武者が成り代わっていた」という、(トンデモ)設定。それを、これでもかとリアルっぽさを出して見事に納得させる描き方をしているのは、著者の文献に当たる苦労と構成力が花開いたもの。
    かつ、登場人物も展開も意表をつくもので面白く、加えて、自分自身の行動様式を何とはなしに振り返させられる(特に対秀忠のくだり/こういう要素、意外と大事だと思うのです)というプラスアルファもあり、自分が読んでいなかった名作がまだある喜びと、早く読んでおきたかった悔恨がないまぜになりました。

    時の権力者、もし影武者が成り代わるとなったとしたら…という仮定が綿密にストーリーに盛り込まれ、かつそれを史実とも織り交ぜることで「史実でも家康は影武者だったのでは…?」と読者を錯覚させる筆力。
    それだけではなく、駆け引きや戦いの先の先まで読む力や、時折登場人物が魅せる義侠心。読んでいてとにかくグッと来るというか、ため息が出る素晴らしさでした。

    上中下巻の超大作ですが、読む価値は間違いなくあると思います。

  • 読み返したいと思う本って、今まであんまりなかったけど。これはまたいつか読む!と思うぐらい面白かった。

  • 徳川家康が関ヶ原の緒戦で暗殺され、影武者が家康に成り代わって軍を率い、ついに泰平の世を実現してしまう、という設定の時代小説。

    影武者である世良田二郎三郎が家康の死をほぼ誰にも知らせずに関ケ原を戦い抜いた(戦い抜けた)理由と根拠、その後も家康本人として振る舞っていかざるを得なかった理由、家康の周りの人物たちがその事実を知ってもなお世良田二郎三郎を家康として扱い続けた理由、そのどれもがちゃんと現実味をもって描かれているため、史実でも実はこのタイミングで家康と影武者とが入れ替わっているのではないか?と疑ってしまうほど、よくできた作品。作者の文献調査が綿密にされているからこそ、このストーリーに説得力が増しているのだと感じられる。

    ついでながら、側室との閨事(セックス事情)についてもうまく創作をしている。女性たちの心理を細やかに描くことで、家康ではない影武者を受け入れてセックスをするという、普通では土台無理だと思われることをそれなりに納得できる形に仕立てている。これもまた、小説家としての著者の空想力とそれを文字に起こす技量によるものである。

    上巻は関ヶ原から家康(影武者)が征夷大将軍になるまで。上・中・下巻合わせて1,600ページ近くの大著だが、読むのがやめられないぐらい面白い。
    歴史小説が好きなら、ぜひ手に取ってみることをお勧めする。

  • 何度読み直しても色褪せず飽きない良作。

  • <上中下3巻を通してのレビュー>

    家康の意思を継ぎ、そして自分の目指すものを打ち立てるために、島左近を軍師に風魔一族との連携プレーで対:秀忠/裏柳生との権力闘争。その中で次郎三郎が目指したものは何だったのか。15年間もの間、家康として颯爽と生き抜いた影武者の苦闘を描く。


    関が原の合戦中に東軍の総大将、徳川家康が暗殺され、かねてより家康の影武者だった世良田次郎三郎が代わりに指揮をとる。
    が、この影武者が只者ではない「いくさ人」であり、見事に関が原の戦いを勝利に導き、その後の徳川政権樹立のために並外れた知力を発揮する。

    細かな複線がはりめぐらせており、「ありうるかも・・・」と思わせ、ワクワクさせてくれる歴史小説。
    忍同士の凄惨な陰の戦いにおいても、その他の登場人物設定においても無理がない作品。
    久しぶりにワクワクしながら堪能した1作です。

  • 面白い。
    設定が良い。本当にあったんじゃないかと思ってしまう。影武者の次郎三郎、忍びの六郎が魅力的。
    忍びの場面が素晴らしい。
    時代劇ドラマで観たい。

  • ★影武者二郎三郎は「道々の者」である。誰とでも飾らずにオープンに話すことができる。それでいて大胆な知略家である。

    ★島左近も甲斐の六郎も、男たちが爽やかでカッコいい。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    慶長五年関ヶ原。家康は島左近配下の武田忍びに暗殺された!家康の死が洩れると士気に影響する。このいくさに敗れては徳川家による天下統一もない。徳川陣営は苦肉の策として、影武者・世良田二郎三郎を家康に仕立てた。しかし、この影武者、只者ではなかった。かつて一向一揆で信長を射った「いくさ人」であり、十年の影武者生活で家康の兵法や思考法まで身につけていたのだ…。

  • 著者の名前とこの本の噂は、発表当時から聞いていた。
    面白いとは聞いていたが、文句なしに面白い。

    先の展開がまったく読めない。
    こういう本は久しぶりだ。

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